2011-01-01から1年間の記事一覧

 域外光線 

(これまでの関心は、狭い(可視光線域内)のみに限定しし(域外)は殆ど放置されてきました。 近紫外・近赤外と呼ばれた領域にも、目を向けることにしましょう) 域外光線 (可視光線)は、 光が電磁波と判明し(赤外線・紫外線・・と)大別したとき(※)か…

 電波の色 

電波の色 (図面は、2010.3.3 のものです) 1、波長帯域の分割 左上の図は、色環で有名なオストワルトが提唱した(電磁波の波長帯域分割)による(三原色説)です。 図のように三つの(単色光)の組み合わせで全ての色が作れる」が、三原色の原理(※)です…

 可視光線の範囲 

4、可視光線の範囲 可視光線の範囲は(波長で380〜780nmぐらい)と言われますが、決められていません。 筆者も天文台に問い合わせましたが、「光りの存在は確認しているが、境界は暗くて分らない」とのことでした。 見えないのは、視覚(能力)だか…

 色は明るさで変わる 

3,レゾルト・ブリュッケ現象 ) 今日の図面は、「同じ光りが明るさで違った色に見える」(レゾルト・ブリュッケ現象)と言われるもので、非常に大切なことですが、一般の色彩書では、あまり採り上げていません(都合が悪い?)。 図に見られるように、明る…

 光りの強さ 

光りの強さと帯域幅(光りの初歩物理の項目ですが、改めて挿入します)(1) 光りの波の強さ(エネルギー) 上の図で、釣瓶に重さ(Tグラム)の錘があり、1m巻き上げたときの仕事を(T)とすると、2mなら2倍の仕事量になります。今度は(下ろす力は無視…

 三原色の疑問 

さて、これから「光りと色」について(新しく取組む)ことにします。 実のところ、今回の講座は(取組み内容の範囲・骨組みや進め方を決めていません)。 従来の説明や理論展開を追ってみて、矛盾が出れば採り上げ検討を加えることにします。(予定が立たない…

 人工光 

(E)人工の光 きょうの図面は、演色性による画面の変化を見事に示しています(←市販の書物から)。 しかしここで注意・・と言うのは、 デハ、この中のどの表示の色が正しいのでしょうか?・・。 (一般光で目で見た場合は、こんなには目立ちません、違いが…

 光分布と演色性 

光の分布と演色性(A)表示法の誤り 毎度の画面ですが・・(10月01日の太陽光スペクトルの図)を出して下さい。 太陽では全ての物が燃焼し、表面からのエネルギーの輻射は(広い波長範囲でほぼ一定)とされていますが、・・ この図では、0.5μmがピークで極端…

 色温度と赤外放射 

(C)分光放射発散度(範囲の移動とレベル変化) 上の図は、色温度と光の放射を示したものですが(波長範囲は赤外域へ、温度範囲も狭い)要注意です。(※2)。 温度の上昇に伴って(放射の強度)が急激に上昇し、(分布の中心は)赤外域から赤色へと移動し…

 発光範囲の移動 

(A)色温度と色相環 色温度の図に示された、温度の上昇に伴う(色の変化)は、赤→白→青の変化で、色相環の色変化(赤橙黄緑・・)とは別物(無縁)と考えられたようです。 筆者はこれを(赤黄白空青)と捉え、(緑色が白色に変った)と考えました。 緑色を…

 色温度 

(10) 色温度(A) 色温度 製鋼所の炉内の状況は(高温のため直接測ることが出来ないので)炎の色によって温度を推定しており、これを(色温度)と呼んでいます(左図)。 物を熱すると、始めは赤黒いが→次第に橙色→黄色→白色へと変化し、さらに高温にす…

 光は光子 

(8)光は「光子」 「光は、粒か波か?・・」と、ニュートンの時代から、色々の議論が行われてきました。 本稿では、ここまで(光の性質(波の面)を説明してきましたが、これから扱う(光センサー ←光電効果など)は(光は粒子)と考えないと説明できない…

 人工光 

(8) 人工光(A) ヘルツの実験 右側の図は、ヘルツの実験で、水銀蒸気を入れた放電管で、陰極をC、陽極をP2、に設定して電流を流しますが、格子P1に加える電圧によって電流が調整できます(真空管の原理)。 ところが実際には、図のようにP2の値によっ…

 太陽光スペクトル 

(7)太陽光のスペクトル 上の図面は(2010.3.19)のもので、上の図は、フラウンホーファー線(暗線)を示したものです。 太陽では、全ての物質が高温で発光しており、一見した所では、全域の光(赤から青まで)が連続しているように見えます(端まで色があ…

 発光 

(6) 発光(熱擾乱)A) 通常の状態 これまでの話を整理をして置きましょう。 物質の最小単位は分子ですが、その分子は幾つかの(元素の組み合わせ)で出来ています。 原子の中心は原子核で、複数(原子番号)の陽子と、周辺を旋回する同数の電子とで構成され…

 エネルギーレベル 

(筆者の話は、概念を紹介しているもので、詳しくは(物理・量子力学)を参照して下さい)(5)エネルギーバンド 衛星と同様に、原子の場合、その時のエネルギー状態に見合った軌道で電子は廻っています。 いまこの電子に外乱(電磁気的な力)を加えると、…

 人工衛星 

(4)人工衛星とその軌道 石を強い力で投げると、遠くへ飛びます。次第に力を強めて、石の遠心力が、地球の引力を超えると(秒速8キロ程度?)、石は地面に落ちないで、地球の周りを廻るようになります、これが(人工衛星の原理)と説明されます。 実際に…

 光の発生 

都合で掲載が遅くなりました・・。 実は一寸した(修正)です。 先日の「夕日の説明」で青い太陽の高度角が高い・・と説明しましたが誤りです。 青色線で示した位置では、青色光は丁度限界で、すぐ沈んでしまって見えなくなります。 が赤色光は屈折が少なく…

 音と光の違い 

音に学ぼうー115 音と光の違い これまで、音と光のよく似た現象を(波の共通性)で選んできましたが、本質的には違うので(何でも同じ)と安易に混同しないよう注意して下さい。 ヤヤコシイ所を整理しておきましょう・・(1)音と光 音は空気という物質…

 夕日と空の色 

音に学ぼうー10 夕陽と空の色(1) 音の遠距離伝播 (生駒)山の上で泊まると下界の物音が手に取るように伝わってきます。夜の空気の温度差によるものです(屈折)。 昼間平地は太陽に暖められますが、夜の地面は熱を放射して温度が下がります。 上空は、…

 音の伝播 

音に学ぼうー94 音の広がり(4)音の伝播 これまでは、空中を伝わり耳に届く、ごく一般的な音の話でした。 * 水中で石を打つと、カキッツ!と鋭い異様な音がします(媒質)。 * 雷の音は、雲と大地の反射で遠くへゴロゴロと響きます(頭上ならピシと鳴…

 音の広がり 

音に学ぼうー8 少しヤヤコシイ話が続きました、楽しい話にしましょうネ4 音の広がり(1)遠くの音 お宮の太鼓は、遠くからでも聞こえますが、カーステは車内が喧しいだけで、外へ伝わる力は、からきしダメなのです。 低音用の楽器(太鼓や弦や管)は、音…

目の感度

音に学ぼうー 7 4−1目の感度(4)フェヒナーの法則(対数比) 人の感覚(熱い、冷たい、痛い・・など)では、刺激がどんどん強くなっても、感覚的にはそれ程強くは感じない、(直線比例を対数圧縮したような形)になる、と言いいました。 耳に聞こえる最…

音の強さ

音に学ぼうー 6 4、音の強さ(1)音の強さ 「音」と一口に言っても、かすかな物音や気配、安らぎや眠気を誘う音、興味や注意を惹いたり危険を知らせる音など・・利用目的によって、対照とする音の種類も違ってきます。 (音の強さ)でも、太鼓のように遠…

 音と長さ 

音に学ぼうー5 3 音と長さ 数値や公式などは観賞すればよい、何が原因、どんな道筋、何が起ったか・・をしっかり掴んで下さい。(1)共振現象 楽器の代表(ピアノ)は長さの異なった金属の弦を並べたものです。管楽器ではトランペット、日本の笛なら尺八…

色の階調

音に学ぼう−4 色の階調★ ← 「昨日の鍵盤」は突飛な話だ、と思われたでしょうが・・ 「電磁波の範囲と可視光線」の図面では、(筆者の知る限り)全ての書籍がこの間違いを犯し、正しいものは皆無でした) ←(従来の色彩学は、光物理を放棄し(矛盾だらけ)で…

 ドレミファ音階 

音に学ぼう−3 ドレミファ音階(1)ドレミファ音階 耳で聞こえる音(振動数)の範囲は、100〜1万Hz程度(年齢で違う)とかなり広範囲です。この(振動数)の違いが(音の高さ)として聞こえてきます。 感覚的な音の高さ(音程)は(振動数)の値そのままで…

波長と周波数

音に学ぼうー21、 波長と周波数 簡単ですが、大切な所ので一応ナゾっておくことにします。(1)音の速さ 音の速さは、V=33.15+0.6t で表わされます(15℃で340m/S) 波は、物の弾性によって振動が遠くへ伝わって行くもので、媒質の密度によって速…

音に学ぼう

本講座を再開して早や1月半、(屈折と反射)から漸く(光と色)の話に繋がりました。多くの内容をごく手短に纏めたのでどれだけ消化できたか・・心配です。 (光の物理)は学校で習った人も、実生活では(数値が桁違い)離れてしまった人が多いようです。そ…

今日はお休み

(今日はお休みです) 次回は、月曜日(Monday)にします(連絡を忘れてました・・ゴメンなさい)。 太陽からの光が地球に届いて、空気や水その他いろいろの物質の影響を受けて、我々の眼に届き、色として感知されるまでの光の様子について調べてきま…