光りの強さ 


 光りの強さと帯域幅

(光りの初歩物理の項目ですが、改めて挿入します)

(1) 光りの波の強さ(エネルギー)
 上の図で、釣瓶に重さ(Tグラム)の錘があり、1m巻き上げたときの仕事を(T)とすると、2mなら2倍の仕事量になります。今度は(下ろす力は無視して)2度巻き上げると2倍の力が必要で、仕事量は(2T)になります。
 光りのエネルギーは、振動が大きいほど・早いほど(周波数に比例)大きくなります(重要: ←波長は反比例なので、感覚的に馴染み難くい)。

(2)側波帯
 時速50kmで走る電車の車内で、貴方が5kmで(後ろから前へ)移動したとすると、貴方の対地速度は55kmですネ。 波の場合も同様に、水滴一粒毎の動きは夫々違っているが、全体で一つの波になっている(遅速のある波が合成された)、と考えるのです。
 つまり、波全体の動きは中心周波数で表すが、実際にはある程度の側帯波領域(帯域幅)を、必ず伴っているのです。
 近接周波数の幅は(数値ではなく位相角で考える)と、(中心周波数に対する比率で考える)のが適しています。(2011.9.22)

(3)強度と帯域幅
 (明るい暗い)は人の感覚で(光りの強さ)ではありません(紫外線や赤外線では、強度があっても、見えない=暗いです)。←(心理物理量)
 光りの、電磁気的な偏移量(磁気レベル・電位レベル)の大きさや。光りを粒と考えた時の(光量)なども、光りの強さと混同され易いので注意しましょう。
 (光りの強さ)は光りが「外部に及ぼす力(エネルギー)」の大きさ←(物理量)」のことです。
 光りは、近接周波数の集まりなので、→(光りの強さは、レベル*帯域幅)になります。

◎ 帯域幅を伴わない強さ(レベル)は存在しないのです。 ←これまでの色彩学の根本的な誤りです(全員が間違っていたので、トコトン注意して下さい)。

(4)レベル表示は指数型に
 (1〜3)を考慮し、光りの波の強さの表示を、指数型(オクターブ)表示にしましょう。←図面のエネルギーレベルの表示と、グラフを見た感じとが一致します。
 (適正な例、2011.10.16 ラウドネス曲線)(不適正な例.2011.10.1 太陽輻射、ほか波長表示のグラフ全て)