2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

 色の質感 

色の質感 これまで、色の現象(見え方)とその元の(光の物理)を追ってきました。 目が捉えた光は色々の情報処理(検出・波長帯域分解・情報比較・伝達。保存)が行われ、最終的に(色)情報に組み直されて見ています。 この処理課程を通じて、従来の三原色(三種…

 反射 

反射1、全(鏡面)反射と呼ばれるもので「入射・反射角、レベル・波長などもすべて等しい‥」と(勝手に卒業)する人が多いのですが、反射点の状況・光の角度によっては「偏光・位相反転」などの問題が起こります。2、(左下図)の鏡面の振れ ― によって(反射光線…

 透過光 

透過光(写真の説明 1、波みの発生。 2、シャボン玉(光の干渉)。 3、スリットによる回折現象。 4、水溶液の透過光(印刷ではムリだった)。 5、夜景は直接光と透過光ばかり。 6、虹の光は散乱光(光自体はハッキリしない)(透過光) 物質の表面での反…

 光の屈折 

光の屈折(屈折の法則)←①図 光の屈折・反射など ←(予講2月10日) 図のように異なる媒質の境界に波が進入するとき、波の一部は反射し、残りが屈折して次の媒質(Ⅱ)へ進みます(屈折は、媒質Ⅱで(光の進行速度が遅れる)ために起こります)。 電磁波では真空も…

 明るさの範囲 

明るさの範囲 人の目には、昼・夜向きの二段階があるようです(予講、2月16)。 具体的な明るさの様子が、上図に示されています。それにしても目が取扱う明るさの範囲は広く(上図で3200万倍)にもなります。 このような広い明暗の範囲を、一枚の画像や写真で…

 実際の明るさ 

実際の明るさ 実際のの明るさ) 理屈ではなく(実際の明かり)に少し慣れておきましょう。1、室内や運動場・道路などの一般的な照明では(距離の2乗則)が間違いなく適用されます。(大原則)2、蛍光灯が無かった昔、100W電球は明かりの代表選手でした…

 明るさの基本 

明るさの基本 我々はごく普通に、(明暗は光の強弱による)と思っています。しかし「明暗」は(人の目が感じた明るさ←比視感度)と言われる(心理物理量)です。 見えない光(紫外線や赤外線)もあり、本当の「光の強弱」は(物理レベル)の話です。 (明るさと…

 光の強さと明るさ 

324 光の強さと明るさ (手元の書物では)(光の強さ)についての説明は見当たらず、カンデラ・ルーメンといった「明るさの話」ばかりです。(赤外線や紫外線では明るくない)ように、明るさは人が感じる(感覚の大小)です。 「光の強さ(エネルギー量←ジュー…

 太陽光の色光環 

太陽光色光環 (光にも倍調波がある‥ 寝てはユメ・起きてはウツツ‥)の筆者ですが、道具ナシでは(証拠物件を出す)ことが出来ません、(クヤシィー、何とかならないものか?)と辺りを見廻して‥(倍調波) もし倍調波の系列が存在するとなれば、可視光線の基…

 フーリエ級数と倍調波 

フーリエ級数と倍調波 倍調波 音のハーモニー(調和)について(予講、2月18・19)でお話しましたが、自然の波は常に多くの調波を含んでおり、純粋の正弦波は人工の波(無線やレーザー)に限られます。 かりに自然で正弦波が出来たたとしても、進行中の障害(圧…

 表示法で見方が変わる 

表示法で見方が変わる 光の表示法 今日の話は(波長と周波数の関係)ですが(予講、2月24を参照)に掲載ズミなので、ちょっと横道に外れて(肩振り←小会話)タイムです。 このような(数値換算や%表示など)では計算尺が便利です。一度の操作だけで一々計算…

 可視光線の範囲 

可視光線の範囲 これまで(光は電磁波)と言われ、波長は早く(色彩開拓時代)から測られてきました。 可視光線の範囲(約380nm〜780nm付近まで)が、その後変わる様子はありません。 赤外線写真(※)や赤外線望遠鏡まであるのだから、可視光域以…

スペクトル

スペクトル 本講でも最初に「スペクトル(太陽光)」を掲載しましたが、今日はその詳細です。 上の図には、アチコチに邪魔な線(黒い部分は光がナイ)がありますが、フラウンフォーファー線(暗線)と呼びます。 右図に更に詳細が出ていますが、太陽の光線には…

光の発生

光の発生 色を作り出す元は「光」なので「光の物理」は欠かせません。物理も(本質を正しく掴めればよい)ので「完全に解いて全部計算」なんて考えると(出来っコない)大変難しくなります。(光の発生) 「光は電磁波」の話になると必ず(矢羽根のサインウエ…

 色立方体の中身 

色立方体の中身 カラーボックスは旨く出来たでしょうか?。(白黒軸に竹串を通すのも一案です)。 BOXの解析は少し先(第4章)にします、BOXを前に眺めていると色んなことが見えて来ます(貴方の見る力を養って欲しいのデス)。←立方体の内部の様子を…

 CMYは実在するのか  

補色の色材は実在するのか カラーボックスは旨く造れたでしょうか? 絵の具で書いた人は居ませんよネ‥?。 (混色法はないし色もナイ)?、ハイこれはムリな註文です‥ネ)。 学習用の絵の具に(シアンやマゼンタ)はありません。 専門店で入手したが(色とし…

 ご都合主義 

ご都合主義 家庭課?の授業で「安くて旨くて身になる食事は?‥」という質問が出されました。「高くて・不味くて・身にならない食事は?←三丘(高校)会館のカレーライスだー‥」なんて、悪ガキ(筆者)が学校放送をオモチャにして(冗談音楽←NHKと思う?を真…

 カラーボックスの組立 

カラーボックスの組立 カラーボックスが出来上がったでしょうか?。(まだの人、鋏みとセロテープを持って子供部屋に駆け込むこと) 3日もかけて内部用の図面をお送りしたのは、内部用の箱の工作を通して、色の配置や変化を、感覚的に(頭ではナイ!)掴ん…

カラーボックス−3

カラーボックス−3 RGBのデータは、現在コンピュータ利用のの色彩操作(デジタルルカラー)として、盛んに使われています。 しかし、データ変換など(強制的に色が動かせる)というだけで、色のの基本が不明なままの(闇雲の操作)ばかりです。(例えば、…

カラーボックス−2

カラーボックス−2 カラーBOXのための図面です。実のところ、立方体の内部の様子を正しく掴んで欲しかったので、従来の「RGB全色色彩票」をお送りしています。 RGBは(色見本)というより、全ての色を表示可能な(色彩データ)として知られています…

カラーボックスの製作−1

カラーボックスの製作−1 予講でもお願いしたのですが、色配置の説明のために、模型(カラーボックス)の製作を全員にお願いします。 これまで(色の発生)について、大まかに見てきました。 従来の色彩学(2次元基本)と違って、(新色彩)は(3次元色立方…

色が見える

310 色が見える(反射と透過) 色が見えることは、物体が出した光(発光・反射・透過)が目に入り)頭脳が色や形を判定したということです。1、まづ表面で見ると、光の一部は物体表面(界面)で直ちに反射されるもの(←鏡面反射)と、界面を通過して物体の内部に入り…

補色と色相環

309 補色 (色相環07) 日の丸などの色模様を暫く注視してから、模様(または目)を外すと、そこに薄い(反対の色模様)が見えます。 「補色」と呼ばれるもので、この機能により(色づいた光の中でも正しく色判定が出来る)と考えられます。 (色相環) 2つの反対色…

中間混色

308中間混色 私たちは生活の中で多くの色を利用していますが、必要な色を得る(色材料は限られる)ため(混色)の手法が欠かせません。1、(色料の混合) 新しい色を得るために、2つの(変質しない)色材を選んで混合します。 糸の織目や印刷の網目など‥(目の分…

三原色(フィルター効果)

307 三原色(フィルター効果) 絵の具の水溶液で「減法混色の実験」を行いました。予定(減法混色)のような鮮明な色変化(特に黒)は実現出来ません。 (実験の途中で気付いたが)この実験は、光源側から見るべき(混色材料の反射光)で、水溶液の後面からでは(透過…

三原色(減法混色)

306 三原色(減法混色)はない 本日はお笑いを一席‥!。エーッ「混色」とは(色光の混合)または(色料の混合)を詰めた言葉で、どちらも材料なり現象なりを(重ね合わせ・混ぜ合わせ)た筈です、合わせるは合算つまり足すことです。 さて、今日の御題は「減法混色…

三原色(加法混色)

305 三原色(加法混色) 小学校の理科で上図の「三原色」を習います。内容はサッパリでしたが絵柄の記憶は鮮明に残っています。あれから(ン十年←当年74歳)が過ぎ、改めて学習のやり直しです。 (光と色の三原色)が、加法混色(色光)・減法混色(色料)と名前は難し…

グラスマンの法則

304 グラスマン法則 現在の色彩学(混色・配色などの応用を含め)の全てに(三原色)が適用されています。三原色論を支える基が、上に示したグラスマン則です(原典を見たいが持たないし言葉が違う)。 ここで注意すべきは、「等色」の言葉です。文面では「同じ色…

単色光(原色)の追求

303 単(原)色光の追求 プリズム分光の(波長による色変化)から、単色光(原色)を求める動きが生まれました。(1)オストワルトは、完全な色の波長帯域だとして(右上図)を示しました。しかしこのように急峻な波長分布は、自然光には存在しません、分離すること…

ニュートン分光実験

ニュートン分光実験 302 ニュートン 光の話でまず最初に出されるのが「ニュートンによる分光実験(1666)」で、(細隙からの太陽光をプリズムで分光し赤橙黄‥紫と波長順に並ぶ)ものです。 このように光を分けることを「分光」と言い、この虹模様を(太陽光)の…