グラスマンの法則


304 グラスマン法則 
 現在の色彩学(混色・配色などの応用を含め)の全てに(三原色)が適用されています。三原色論を支える基が、上に示したグラスマン則です(原典を見たいが持たないし言葉が違う)。

 ここで注意すべきは、「等色」の言葉です。文面では「同じ色に見える」と断っていますが、何時の間にか皆んなが(図のチビちゃんも)「同じ色である」と誤って(解釈を取違え)変えてしまっています。
 図の場合、三つの色を合わせたものと単色光が(等しく見えた)ということで(等しい)とは書いていません。(それにしてもワザと誤りを誘うような書き方です(説明図の中にも三線のイコールで結んでいる)。
 三つの光を重ねた場合、一つの光より明らかに(強く・明るく・白い・質感も違う)にも拘らず「等色」の言葉は、余りにも性急で不用意です。

 「光の強さは白黒として見える。白黒は明らかに色感覚(色相)を変える」のに、これを無視して「加・減法混色」などと(ムリヤリ「三原色論」を拡大した)ことが「誤りの始まり」だったのです。
  なおこの規則が、三原色の(減法混色)について触れた所は全く在りません(念のため)

 三原色論は、色の動きを大まかに(白黒を除いて)見た場合、便利で多用しますが、この基本則を、正しく理解・適用しないと(拡大解釈は)トンデモナイ誤りを犯すモトになります。