単色光(原色)の追求


303  単(原)色光の追求

 プリズム分光の(波長による色変化)から、単色光(原色)を求める動きが生まれました。

(1)オストワルトは、完全な色の波長帯域だとして(右上図)を示しました。しかしこのように急峻な波長分布は、自然光には存在しません、分離することも出来ません。

(2)分光分布図(右側) 「色による分光反射率の違い」として示されています。反射と言いながら入射光が示されない、色材や幕面?の状態も不明です(とうてい科学ではありません)。
 様子見だとしても、かなり苦しい(RGB)ですネ、他の色(CMY)では、原色(純粋の黄色)でなく合成色(赤と緑の2色)であることを逆に示しています。

(3)現在でも等色関数・色度図(後述)として追求・使用されていますが、基本的に単一光の追求は無理なことです。 色は頭脳で作られるもので、(色光・色料)など物理現象や物質に求めることは筋違いです。

(4)色は波長で決まらない  ブリュッケ(左下)の図に示されたように、同じ波長の光でも明るさによって、色の見え方は違っています。つまり色は元々固定をしたものではなく、周りの条件で変わるのです。

 色がどのように決まるのか?は、これからの課題です(これまでは固定三原色に引き摺られてきた)と言えるでしょう。