フーリエ級数と倍調波 


フーリエ級数と倍調波
倍調波
 音のハーモニー(調和)について(予講、2月18・19)でお話しましたが、自然の波は常に多くの調波を含んでおり、純粋の正弦波は人工の波(無線やレーザー)に限られます。 かりに自然で正弦波が出来たたとしても、進行中の障害(圧力など)ですぐに変形されてしまうのです。

 フランスの数学者フーリエは、どのような形の波(変化)も(正弦波の和に展開出来る)ことを示しました。
 (左図)は基本波に3倍調波を足した所ですが、←5、7‥奇数次倍調波を足して行くとだんだん台型に近付いて行きます)。
 (中図)は基本波に2倍調波を足したものです、←4、6‥偶数次倍調波を足すと、上の三角波に近付きます。
 (右図)従って全調波(偶・奇数)が重なると3倍もの高さの鋸歯状波になります。
 判り易い例を挙げましたが、あらゆる波が上のような倍調波の和(級数)で示すこと出来るのです。
ということは
 波は外力により変化を受け変形したとき「必ず新しい倍調波を発生し、調波の分布状態が変わる」ということです。(説明は一寸ヤヤコシイが、図から(感じを掴んで)ホシイ‥)

 また、(台形の上面は平らで凹凸はないが、無数の奇数次調波で出来ている)ことから、海など平らで静かに見えても、無限に波が重なって多くのエネルギーを持っている。
 波は色んなものがバラバラに存在するのが基本で、調波関係が(ある種の規則で揃ったとき)に外見上の波になり特別の性質を示すのです。

 (域外の倍調波を想定する)
1、赤外線領域・紫外領域で写真画像が撮られている。←(可視光領域と調波関係がある)。
2、これまでの(可視光線領域)は、正確に(1:2)だったのではないか(調波の周期性から)
3、透過光の遠距離到達(低周波数域)と反射光の拡散性(高周波数域)など。←域外光線の伝播特性によるものとする。
4、近距離明視画像の高分解能は、域外光線による(可視光領域のみでは不可能)

 これらは、後に詳述しますが‥ だから倍調波は必ずある筈(ナイなんて考えられない)のです。