明るさの基本 


 明るさの基本

 我々はごく普通に、(明暗は光の強弱による)と思っています。しかし「明暗」は(人の目が感じた明るさ←比視感度)と言われる(心理物理量)です。 見えない光(紫外線や赤外線)もあり、本当の「光の強弱」は(物理レベル)の話です。 (明るさと光の強さ)を混同しないように注意して下さい。
 筆者も(光の強さ)を知りたかったのですが、直接光の強さを表す一般的な単位や取扱い方が見当たりません

(比視感度)
 現在一般に使用される(明るさの単位)に(ルーメン・カンデラ))などの単位が使用されています。
 これも(光の多寡を扱って)いますが、光源の違い・色の違い)‥などがあり、光の強さ(エネルギー)ではないので注意を要します。
 例えば、同じレベルの光でも、赤と青では2倍も明るさ(光量)が違う ←(分光分布の扱いで誤りが多い)

(拡散の度合い)
 光源を出た光は四方・八方(立体的)に広がって、次第に弱く(明るさも当然暗く)なります。正確には「距離の2乗に反比例、で減衰」です。
 この(距離の2乗則)は空間的な広がりによるもので、どんな場合にも確実に効いてくる「絶対的な法則」です。 (絶対ですゾー、例外や違いは掲げとくからネ、ユメ忘れるコトナカレ‥ジャンジャン)

(演色性)
 光に対する我々の感覚や表現は(太陽光→昼夜の別→光の強弱→白黒→明暗)でしたが(自然光→ローソク→人工照明)と変わり狭められたようです。
 現在の光の使用範囲は、明暗・照明だけに限りません。 ←物の判別(ローソク)、フィルム不感(赤色ランプ)、明るい(電灯)、明るさ/電力比(蛍光灯)、虫を呼ぶ(誘蛾灯)、暖かさ(赤外線)、肌色(紫外線)、工業加工(レーザー)‥  これらの光の周波数分布は広範・多岐に渉ります。

 先日の「倍調波や色温度(参照、3月22、2月27)」からは(可視)域外光線が確実視されます。
 これらは従来(光源の種類と演色性‥など特殊扱い)で各分野任せで放置されてきました、「光(エネルギー)の周波数分布」を明確にして、(照明以外の)合目的の範囲の規格・指定が要りそうです。 (この項は、今回新たに気付いたこと‥、改めて検討したいと思います)