三原色(フィルター効果)


307 三原色(フィルター効果)

 絵の具の水溶液で「減法混色の実験」を行いました。予定(減法混色)のような鮮明な色変化(特に黒)は実現出来ません。
 (実験の途中で気付いたが)この実験は、光源側から見るべき(混色材料の反射光)で、水溶液の後面からでは(透過の度合い)を測っていました。
 つまり、(色料の混色)実験は誤りで「三色フィルターの減光効果だった」のです(参照:予講2月09日)。
光の減衰度はフィルターの性質によって異なります。今回は、色種によって減衰効果が違う(色選択フィルター)として働きました。

 フィルター効果は、
1、減衰率はフィルター材料の濃度などで決まります。
2、減衰量は(減衰率*厚み)によって変ってきます。
3、このフィルターの重畳で減衰量は増加します。
4、これは減法ではなく、減衰量の積算(加算)です(順序を変えてもOKデス)。
5、フィルター層をどれほど厚くしても、光は(0←黒)になりません。

 なおこの「フィルター効果の話」は筆者が4年前から公開してきました。いまでは多くの書籍で「3円表示は色セロハンの表示に」変更されています。(図面の計算(+−)はスカラー計算用なので筆者は賛成しません)
 フィルター(に触れず)減光を減法混色とする(体裁を繕っても計算が進まない)ものもありますガ‥。