音の広がり 

音に学ぼうー8
 少しヤヤコシイ話が続きました、楽しい話にしましょうネ

4 音の広がり

(1)遠くの音
 お宮の太鼓は、遠くからでも聞こえますが、カーステは車内が喧しいだけで、外へ伝わる力は、からきしダメなのです。
 低音用の楽器(太鼓や弦や管)は、音源が広く大きく(面状の波)なので、音の範囲は余り拡がらず、遠くへ届きます。(音源の、長さ大きさは、波長の関係(100Hz 半波長で1.7m)で宿命です)。
 ステレオは、スピーカが、元々小型小面積で、耐パワーが無く、遠くへ響く低音も出せません。 さらにこの音が(四方八方に拡がるので)音の力は急速に分散してしまうのです。
 つまり音の減衰は、音源が大きい場合(平行度を保って)余り減衰しない場合と、スピーカなどは(点音源と見做して)四方への(拡散)で弱まる場合があります

(2) 光の減衰
 放射状に拡がる光は光源から離れるほど弱く(球の表面積で薄められる)ことになります。
光の強さ = (1/半径の2乗)と、(光源からの距離に逆比例)して弱くなります。
この減衰は(空間の広がり)によるもので「距離の2乗則」と呼ばれ、照明や明暗などでは、絶対的な法則です。

∴ 太陽は桁違いに遠距離の光源なので、一般的な使用では、光はほぼ平行で距離減衰は無い、何処にも同じ強さの光が来る・・として扱います。