音に学ぼう

本講座を再開して早や1月半、(屈折と反射)から漸く(光と色)の話に繋がりました。多くの内容をごく手短に纏めたのでどれだけ消化できたか・・心配です。
 (光の物理)は学校で習った人も、実生活では(数値が桁違い)離れてしまった人が多いようです。そこで(音の話)なら思い出して貰えるかナー・・と(音と光)にからむテーマを(高校物理から)拾って見ました。

 音に学ぼう−1

 光の波は馴染みが無いので、身近な音で(波のオサライ)をしましょう。→(教科書のテーマ)大よそ次のようなことでした、あまり外れないように進めたいと思っています。

(1)音は空気の振動
 鐘や太鼓などの(音源)から出た(振動)が空気(媒質)で伝わって遠くへ拡がって行くものです。(持って回った言い方をしましたが、大方は・・問題ないと思いますが・・)
   ←(光(電磁波)は、媒質が無い真空中でも伝わりますが、音の波は(物質の振動)なので、空気などの(物)が無い所では伝わりません。

(音の三要素)
* 振動数 ― 空気が振動して初めて音になります。 跳び縄で実験をしたように、
   振動数 * 波長 = 波の速度 (音の場合340?/秒ていど)です。
  可聴周波数― 人の耳に聞こえる限界は、(20〜2万Hz)の範囲です。
   ←(光なら、可視光線範囲、800THz〜400THzです)  

* 音の強さ― 空気の振動の大きさ(振幅)で決まります。
   ←(光の場合、人の目で感じる明るさ(ルックス)が使われます(見えない光では0)、光の強さを表す方法が決まっていません。)

* 音色 ― 同じ音の高さ(振動数)でも楽器によって音の種類(音色)が違います。
   図のように、基本波以外の倍調波の混入の程度で違ってきます。
  ←(光の場合、音(色)のように関係が有りそうですが、解明されていません)

(3)音の反射・屈折・回折
 これらの現象は、光の場合も同様です。(むしろ音の方が先に考えられた)
* 反射 ― 山彦やホールの残響等お馴染みです。(光の場合の散乱反射は違います)
* 屈折 ― 空気も音も同様に屈折しますが、音速は、水の方が空気より速いので屈折の方向が逆に(一般の図で空気と水を入れ替えた形)になります。
* 回折 ― 建物や木陰の裏側へ(音が回り込む)ことですが、これは水の波が見やすいです

(4)共振・共鳴
 ピアノや琴などの弦楽器で、下の(ド音)を鳴らすと上の(ド音)が小さく鳴り出します。。
 弦の長さが倍数関係で共振して鳴るのです。2つの波は相互に足し引きをして、共鳴や干渉を起こします