音の強さ

 音に学ぼうー 6  4、音の強さ

(1)音の強さ
 「音」と一口に言っても、かすかな物音や気配、安らぎや眠気を誘う音、興味や注意を惹いたり危険を知らせる音など・・利用目的によって、対照とする音の種類も違ってきます。
 (音の強さ)でも、太鼓のように遠くへ響く音と、近くで喧しい(サイレン)音など・・があります。
どちらも音(空気の振動)なので、(波のネルギー)を比較することは可能ですが(エネルギー扱いなら、超音波もOKです)、単に音レベルの比較だけでは、足らない場合があります。
 人の五感にからむ(心理物理量)は、単純な計測に乗らないことが多いようです。

(2)ラウドネス曲線
  上の図は、フレッチャー/マンソンのラウドネス曲線で、耳に聞こえる限界から喧ましい迄の程度(耳の感度)を示したものです。 (音のエネルギーレベルは10デシベルで10倍です→20dbは100倍)
 図によると、人の耳は、2千〜4千Hzあたりの高い周波数の感度が高く(高い方では音レベルと感度はほぼ比例をしています)→300→30Hzへと低周波ほど感度が下がるようです。 
 実用的な可聴帯域は(数十〜数千Hz)です。 (図に記載してませんが、100フォン以上は、喧しく不快に感じます)・・
 音は、使用目的によって異なるため、全域の感度特性を、一面の図で示したものです。

(3)感度について
  一口に感度と言っても、利用目的によって、どんなものがよいのか?違ってきます。
 (イヤホンを例に)
* 小さい音を大きく(倍率)ガンガン鳴らすものが良い ←(出力感度型)
*、虫の声など、どこまで小さな音が聞き分わけられるか ←(最小感度型)
 「感度が良い」と言ったとき、貴方はどれを選びますか? 


(明日・明後日はお休み、次回月曜日にしましょう)