LMSセンサーと色温度 


 LMセンサーと色温度     
 先日の感度図の話、最後の部分が (出力感度)だったので、他の話と混乱したようです。 (今日は図面を、入力感度で揃えました) (したがって、感度曲線に対して、光の分布強度が重なって、囲われた部分の面積が、(感度出力)になります。
 (データに対する注意) 
 *、 このグラフは、対数圧縮表示なので、グラフの上部では、大きな値が小幅の目盛りに詰め込まれるので・・ 、(グラフ頭部の横への広がり)に注目してください。
 *、左右対称のグラフなので、頭部で横に拡がるデータでは、水平のときが広く、傾斜すると見た目が大きくても、実質は減少する場合があります。
 *特に本グラフは、近接した2つのグラフを、分布線が跨るという、特殊な形になっています (複雑なグラフ出力に十分注意をして下さい)。

 (水平分布光の入力、左の図))
 太陽光で、色温度(4〜5千度)は、帯域分布が水平なので、感度域も水平に拡がります。
 *、赤色光でLセンサーの場合、左右に広がる(−部分がナイ)ので、見た目よりは大きな入力です。
 *、  〃  Mセンサーの場合、感度域の先端付近なので、この出力は小さいですが、(L−M)→(G)と、Mは(引き算に使われる)ので、(G)データが大きくなります。
 (左上がり傾斜の場合、中図)
 色温度が高い光の分布傾斜は(左上がり・右下がり)になります。
 *、青色光の場合、センサーより右の、赤色の入力が減少します、左側は(M域の差引きで)(R)は減る一方です(下のデータグラフ、黄色矢印の左側の急下降)。
 *、〃  センサーの左側が少し上がります (Mは−なので)(G)は減少します。
 (右上がり傾斜の場合、右図)
 色温度が低い光の分布傾斜は(右上がり・左下がり)になります。
*、Lセンサーの場合、センサー左側は、影響葉小さく、赤色域のレベルが上がります、(データグラフでは、赤色矢印)。
    〃   で赤色光の場合 センサーより左は狭くなりますが、右側に大きく拡がります、(反転なので)Gレベルは下がります。

(SセンサーとBデータ)
 Sセンサーは、高感度(低レベル動作)です、センサーの総数が少なく(感度出力も小さい)と思われます。 青色域の(S)感度も、赤色域では(S−M)動作で消されて出力が出ません、(LM)とBデータは反対動作になります。
 (S)感度は、(500nm)以上で、青色域(太陽光の有無→昼間)を示しますが、青色感度によって、景色が白背景(色バランス)で良く見えることになります(夜空は青黒い)。