三原色に見える

 

 三原色に見える
 旧色彩学は、可視光範囲を分割した「三原色光」を考え、この「三色の混合配分で色が作られる」としてきました。 しかし実際(物理的)に、このような光は存在せず・・、これまでの(三原色論)は(事実を無視し、ムリを承知でデッチ上げた)架空の話だった、のです。
 筆者は、三原色(色素論、波長別の色光、3色材料の混合、色相環・・)などには反対していますが、「三原色のように見える」という事実は、これまでも大切にし(重視)してきました。

(熱擾乱光)
 (太陽光などの熱擾乱光の分布範囲は非常に広く(可視光線範囲からは)分布域のごく一部しか見えないのです。 この分布の様子(ピークの高さや波長)は、発光源の(色温度)によって異なっています。

(三原色に見える)
 色温度での光分布の範囲は(どの光も(200nm)から赤外線域へと分布域は広がっていますが、色温度光の分布は、可視光範囲の傾斜度測定で知る(測る)ことが出来ます。
 *、低色温度(赤色)光は、(右上がり.赤外傾斜)に見えますが、実際の分布は(赤外線域)です。
 *、高色温度(青色)光は、(左上がり.紫外傾斜)に見えますが、実際の分布は(紫外域)です。
 *、中色温度の(緑色)光は、(凸型で平準)に見えますが、実際の分布は(可視光範囲全域)です。緑光の上昇では(相対的に紫外.赤外域が減少したように見えます)

 ∴ 従って*(赤色光の分布は赤外線域)、*(緑色光の分布は可視光範囲)、*(青色光の分布は、紫外線域)と、三つの色光が広範囲だが(従来の三原色のように)並んでいる)と見ることが出来ます。

(図面の説明)
(1) 人の目は、視野を桝目に分割した画素(百万コ程度)単位で、入射する光の(色や明るさ)を、一定の時間(1/30秒)毎に区切って測ります。
 多数の画素の(色や明るさ)データは、一定の順序で計測し、画面に組み立てられて、一枚の画面になります。この画面製作は常時繰り返されているので、私達は周りの景色やモノを連続動画として見ることが出来るのです。
(2)可視光線内の光の分布は(三原色ではなく)色々の分布傾斜をもつものでした。 青色光、平準光、赤色光などの、レベル変化とセンサー感度(LMS)による色の対応を示しています。
センサーからの感度出力(データ)は、一定の処理(修正)を受けて、直交3軸型の色変換装置によって、元のような色として見ることが出来るようになります。
 このときの処理では、*1、センサー感度出力は、の移動平均と偏差(ここで(+−)データになる)として集められる。 *2、LMS3種のの移動平均値を、K(桿体)センサーレベルに合わせることで、色バランス(基点)を定め、色順応も行います。
(3)3出力のプロット
 3出力データを3軸の沿って配置することで、夫々の色になります。
 → 実際のデータは不規則な数値なので、色の配置は、図のような散開集団になります
(4)色の立方体
 色データの値が総て満たされ・・全色が完全に揃った、とすると、図のような、直交3軸を囲む「正立方体」になります。
 8つの頂点は夫々がが原色で、4つの色軸が斜めに走る(4軸8色立方体)になります。