分布傾斜と三原色

 

分布傾斜と三原色

 (分布のピーク位置)
* 発光源の温度が低いときは、、ピークは目立たず、長波長(赤外)域に広く分布していますが、温度が上がると、レベルも上がり、ピーク位置は可視光域に近付きます。可視光範囲での傾斜度は(左上がり傾斜が次第に緩やかになります)。
* 温度が上がり(5千度程度では)ピークが可視光範囲に掛りますが(帯域が広くピークおよび傾斜度は平準に見えます)
* さらに温度が上がると、ピークは急峻で、レベルも上昇し、ピーク位置は紫外線領域へと移動します。
 ← (以上は、光源位置を固定しての話で、目に入る光のレベルを一定とすると、ピーク位置は、(低温度時は赤外域、中温度では可視光範囲、高温度で紫外線域)と右から左へ移動するように見えます。

色温度傾斜と分布域)
 熱擾乱光で、可視光範囲の分布傾斜が、
 *、(右上がり傾斜)の赤色の光は、実際の分布は(赤外線域)です
 *、(平準で凸型分布)の緑色の光は(可視光範囲だけの分布)です
 *、(左上がり傾斜)の青色の光は、実際の分布は(紫外線域)です
  だから(三原色の色光並び)が、可視光範囲を越えて(赤外線域・可視光範囲・紫外線域)へと拡がったように見えます。

 (色温度分布が色ではナイ)
 前項の色温度光は、一見(旧三原色の色光)のようですが、違う点にも注意をして下さい。
 * 上の図のような、(赤.緑.青)の3種の合成光があったとすると、(色温度は約5千度)で白く見えています。
 * いまここで、赤色光を完全に止めたとして、(青.緑)の2光による分布傾斜は(約7千度)になります。  この光で、色光環ヲ見ても(全体的な色傾向が変わるが)個々の色は(色順応作用で)ほぼ確実に見ること出来ます。
 ← 旧三原色の場合、色光を停止すれば、その色はナイので全く見えないのです。(単色光ならその色だけ)

(傾斜度は色の要素)
 ← つまり、可視光域内の傾斜度は(=色の原因)ですが、(色光の分布が直接色になる)のでは有りません、
 (赤.緑.青)の色温度光のレベルを集計(処理を)して、この(3つを直交軸に配置して)色が決まるのです。

(緑色と補色の関係)
 ← 緑色光は、可視光範囲では平準ですがこの範囲だけの凸型と見ます。 この光のレベル上昇で(赤.青)色光が相対的に弱まり(傾斜が緩く、白く)なったように見えます。
 ← 他の色も同様、どれか1つが強まると(他は相対的に弱まる)相補動作になるので、これは補色の関係です。

 ★★ 長期お休みのお知らせ ★★ (早く連絡すべきでしたがゴメンナサイ、」
 世の中は、お盆休みの様子でした。 「色の発生」については、ここで一応終わりますが・・ { 新しい色の配置(色の立方体)については、(6月初め頃)に数多くの図面を掲載しています。各自で研究してみて下さい}

 (筆者の健康に関して)・・、お盆以降に、大手術が予定されているので、講義はお休みを戴きたいのです。(ゴメンネ) 再開は9月上旬ぐらいになりそうです
 この後は、光の物理、センサーの感度、色の構成と色彩感覚、・・などになります