光の強さで色が変わる 


 光の強さで色は変わる
 標題の、「光の色(波長)が動く・・ 」、は非常に大切なことですが、現在の「色彩学は(これを無視し色の(本質が不明)のままで、色彩について(何も解決出来ていない)のです。
 (光の色温度
 太陽光の色温度については、どの本もでも・・ 「温度と色の対応(赤〜・橙・黄色〜無色〜空色・青色)」の話だけで・・、 ←(大切な所には振れないのです)。
  いま、目元に来ている光の、波長分布を調べると・・ 、分布傾斜度は、「光源の色温度(上昇)によって(グラフが時計廻りに)回転するように見える」のです。 ←(一寸目には逆回転に見えるので要注意)
 (光レベルとセンサー感度)
 遠くの光は弱く・近づくと強くなる(当たり前ですが・・)ので、光レベルは、(グラフでは、下から次第に上昇してきます)。
 ← (明る過ぎると眩しいので、一定のレベルまで瞼や瞳で光量を絞ります)
 ← (第1図)のようなレベルで動作している、とすると、光の色温度によって、センサー感度への入力が変化して「色が違ってくる」ことが分かります。
 (光レベルと色の変化)    
 (1) 左下図は、(星の光や、一般雑音的な光など・・)波長分布でクセを持たない光のレベルが次第に上昇した・・、と考えます。
 *、一番下は、棹体センサーだけが働くレベル(Sセンサー感度より下)です(暗い夜空に星が白く見える)
 *、(青色の感度域)なので、星の光や都会の夜の散乱光が青く見えます、全体に青黒い夜空になり、 (このレベルを超える(明るい星だけ)が見えます。
 *、夜の標識灯火は、青黒い夜空に、事実上は(赤色ノミ)が見えます。
 *、更にレベルが上がって、(Mセンサーの感度域に掛かると、どの色も見えるし、全光が混じる空などは(白く見える)ことになります。
 (2) 中上図は、太陽光のレベル上昇の様子です。
 *、始めはSセンサー域しか感度がナイので、青暗い夜空ですが・・ 
 * 僅かに(Mセンサー領域)に掛かるので(青と赤の感度)で、朝空けの(茜色)になります 、
 * すぐにM領域にも掛かって、(空色)→青空が強くなってきます
 (3) 色温度の低い(赤色光(焚き火)の場合、はじめは、紅い(赤い)火ですが〜燃え盛ってくると火の粉が散り、炎も黄色くなり ←(分布傾斜は、左上がりから(時計周り)に動きます)←(さらに、アルコールやガスランプなら、〜無色から〜薄青色に・・ 変化します) 

 (三色の組立て)
 (L・M・S)センサーの出力レベルを、(右端上図)のように(直交三軸座標に配る)と、三成分の合成で、色位置が決まります。
 (三方向が揃うと白色軸の位置になる)、全色データが揃ったとすると、白軸の周りに、立方体型になります ※)。
 今この立体を、白軸の上方向から眺めると、三色方向がお互いに引っ張り合いをするように見えます。
 これによって(三原色)の個々の動きが、色の反転(L−M、S−M)に見えたのです。
 ※ なお、LMSの3成分があると、相互に打ち消して、図のように三色の中間(白黒=透明)軸になります。
 ← (実際の光のバランスは(白ではなく)青色に偏って(昼は空色夜は青色)います。

 (分かり難い人のために)
 L・M・Sの3つのセンサーが、受け持ち帯域内の光レベルを測っています、←(特に(L)の帯域は広く(M)の全域を含んでいます)。
 夫々の感度出力は、右図のように接続されて(三者は打消し合い色になりません) ←(レベル差があると合成色が見えます)