25、光が色に見える  


 ≪ さてこれまで、なぜ光が色に見えるのか?ということで・・光の分布や、それを人の目がどのように受け取るか・・などについて見てきました。がこれから少し、この色や分布の変化がどのようにして起こるのか?、を探ってみるコトにしましょう ≫

(色とは何か)
 旧来の色彩学は、(色素感に基づき)色は天然自然に存在するもので・・、たまたまそこに(色があったから見えた)ので、なぜそこに色が発生するのか?、の追及はしなかったようです。
 太陽からの光が地球に届きますが、大気その他の物質で光の状態が変化します。それを感知した目のシステムが、物の(状態)変化を(色の違い)として、私達に(動画像)で知らせて来たモノだったのです。

(可視光範囲)
 これまでの可視光線範囲は、直接目が見た光の範囲で(380〜780nm)ですが、実際の光分布はこれを跨ぐ広さで、すこれは直接目が見た(可視)光の範囲で、さらにこの分布が(色温度によって非常に広い範囲(近紫外から赤外線範囲まで)を移動する)、モノでした。
つまりこれまでの(可視光範囲)は、全域でも(光分布傾斜のごく一部)を見たに過ぎず、範囲分割色光は全く見当外れだったのです。

(色紙の反射率)
 (第 図)は、これまでの帯域色光論の根拠とされた「色紙の分光分布図」ですが、これも一応(色別の光の違い)を見ようと試みたモノですが(データとして不正確でオソマツ)です。(この後に検討する)。

(光源の色温度
熱擾乱光の色温度や、朝夕や気象(雲)に基づく空色の変化として(第  図)が示されます、色の変化範囲が(赤・黄色・空(白)までで→黄・赤)と戻るので気付きにくいが(筆者は)これを色環考えて、色温度光の(分布域の移動)として捉えました。

色温度分光分布の回転)
 「色温度による輻射」は、一般的には波長別の分布が示されていますが・・、この図と前項の色温度輻射と組合せることで・・、(第 図)は相対輻射強度が色温度によって回転するように見えます。
 これによって、色温度の示す(色)と可視光の(分布傾斜)の物理的な(対応関係)が成立し、以降の解析の道が開けたのです。

(旧色彩の色方式)
 旧色彩では、スペクトルから三原色光を考え色相環へと進みました。現行の色彩学も(色は人の感覚)と唱えるが(三原色縛り)の儘で、何の解決法も有りません。

※ 以上、これまでにも述べたように(光やモノが直ちに色を見せるのではナク)3センサーによる(色温度傾斜で捉えた光の分布状態)の組合せを色と見るのです。 ←(色温度傾斜が色の根源)デス