16、人の目レーダーは動画 


 * 人の目レーダーは動画 

 ≪ 人の目は、辺りの景色を網膜フィルムに写し撮り、その小画像を(レーダー原理)で観測していました。 レーダーの原理は簡単ですが、人の目レーダーの実際の動作になると・・大変な違いがあるようす。≫

(気象レーダーと比較)
 * 画面数(気象レーダーは、1画面2〜10(積層)分程度ですが、目は1秒間に(30枚)以上です
* 画面密度(分解能) (200X200=4万画素。 最新高級カメラでも、2000〜4000万画素です)
* 色種(雨風の強度を(8〜16色程度)で示します。 精密カラービデオで(256の3乗)1680万色。
* さらに、機械レーダは決められた動作のみですが、目は自身の動作を状況に合わせて変化させます
 以上のように人の目は、現行レーダーとは格段に違った精密な(情報処理の技法や能力)を持っているようです。

(動画の原理)
 私達はこれまで、目前の景色を何となく眺めて、1枚の(静止画面)が大きく拡がったように思っていました。が 実際の目は、(物の形や色の変化など)の動きを即時に捉える(動画機能)を持つモノでした。
 現在の「映画や(ビデオなど)の動画」の原理は、子供の頃に遊んだ(パラパラマンガ)と同じで、 顔や手足など動く部分を僅かずつ描き替えた画面(やフィルム)を(連続的に素早く見せる(30枚以上/秒)ことで、恰も画面の人物などが動いたように思わせる、のです。

(動画の情報量)
 目が見る画像1枚の情報量は、百万画素*白黒(120レベル、カラー(8色*4=24)として、150億(Bit)にもなり、さらにこの画面を(1秒間30枚以上)を要するので・・・、現在の電子(画像処理)技術を以てしても、到底扱い得ない(トンデモナイ)莫大な情報量になります。
 しかし実際に、私達の目は、ビデオ以上に詳細で、色もキレイナ、躓きもない動画像を、見せてくれているのです。
 従って人の目は、私達がこれまで知らなかった(人知を超えた)全く新しい別種類の動画法を持っているとしか思えないのです。
 そのために、旧来の、多数の静止画を並べる方式を超えて、人の動画がどのように実現されたのだろうか?・・、という視点(※)から、視覚や画像を根本から見直すことが求められます。
 ※ ←(雲を掴むような話ですが、何とかその糸口を探ってみようと思うのです)

(輪郭抽出と線画)
 ビデオやムービーなど動画の画面は、同じ内容の画面が連続で並んだモノです、(注意深く観察すると画面は少しずつ変化しているのですが殆ど分かりません)。
 いまこの画面を(A0、A1、A2、・・)と名付けて、画面の変化を調べることにします。
(A1-A0=A1')(A2-A1=A2')(・・ と前画面と次画面の差は、画面のデッサン(鉛筆画)や輪郭を描いた線画になります。

(線画を集積)
 私達の目は、次々と送られてくる線画を(何枚も重ね蓄積)して1枚の画面を作り上げるのです。 だから画面の開始時点(気付かない)や画面内容が大きく切替わると、全画面完成まで少し時間が掛かります(明暗や色順応など)。
 ← データ収集は、掃引時の瞬時の値ですがこれを移動平均法で平滑にして画面平均値からの偏差値に作り変えて、色として判定をします。