15、立体感覚と定位

 立体感覚と定位

(画面の安定)
 人の目は、前方の景色を(レーダー方式で)円形画像として捉える、とお話をしました。
 カメラで写真を撮る場合、シャッターを押すと手元が動いてブレ写真になるように、人の目の場合、体の動きで何時も景色がブレ廻っていては、実用になりません。

(三半器官)
 眼球のすぐ奥には、三半器官と呼ばれる装置があって、体(頭)の動きや向きを検知して、目が見た画像を(その都度修正をして)安定した画像が見えるようになって居ます。
 筆者は、この三半器官が、単に体の姿勢だけでなく、全ての位置関係(東西南北、上下移動など)を掌握・整理をしている、と考えます。

(目のセンサー感度)
 (LMS)3種のセンサー感度が重なり(3原色の構想)は間違いでした。 では「LMSは一体何を測っているのか?」となるのですが・・、電波感度で(相互干渉せず)違いを生む要因は、一寸見当が付きません。
 そこで、筆者は電磁波の基本の(ウジデンの法則)を考えました。 ←(ここからは、少し難しいので(憶えなくてヨイ)話としてお聞き下さい)


(電磁気の現象)
 電波は発信源から目的地に伝わるとき(色々の所を通過し)電波は(ある程度) 減衰しますが(偏波面は変わらない)性質があります。
 太陽からの電磁波(光)は、地上の空気や他の物質を通る時の減衰は波長によって異なり(これが色の原因ですが)、この時の電磁波(電気と磁気)への作用は、物質の状態によって違う(※)ので、物質通過の経路の違いが(色)変化の原因になります。
 ※ ←(例えば (光が水面を通るとき、その場所や時間によって電気や磁気の影響(減衰度)が違うので、これを調べれば・・色の違いが出せます
 ← 上の図面は、地震波の進行(P)波と横波(S)波で、伝搬速度に違いがあるので検知出来るコトを示しています。
 ←(Sを光の強度(運動力・進行方向)、Lを(電気力)、Mを(磁気強度)と見ますが)、偏光程度を測るための基準値(垂直方向、磁気方向、明暗差(東西)方向)を三半器官から貰って、修正します。
 ← このセンサーデータは、取集時に移動平均法で、四六時中(常時)修正を行っています。
 ← 人も鳥と同じように、地球上の方位角のチェックを行い、周辺の(空間)景色を、地球儀を押し潰した(平面円板)の形で保存していると思われます。

※ 本項の要点は、光が物質を通過するとき、電磁気的な変化を受けますが、この違いを偏光で調べようとするものです。

(鳥の目センサー)
 鳥や虫・魚などの帰巣本能は、人の感覚器官より遥かに優れたモノだ、と思われます。 両眼を左右に持つ鳥は、一度に全方位を観察することが出来ますが、人の目は前方の景色を円形に(方向の異なる)一部だけしか見えないので、三半器官の情報で整理し、多数画面を張り合わせて球形の空間模様を作って保存しているようです。