10、静止画像−1

(静止画)
 私達の目は、身の周りの(物や景色)など、目前の画)像を観察するとき、(即時の変化に対応出来るように)、静止画ではなく、常に(動画として観察)をしています。
  現在のテレビなどの動画は、同一場面の写真の時間的変化を連続的に映写して、画面内容が動いたように見せています。 そのため非常に多く(1秒30枚程度以上)の写真が必要で・・、取扱い情報量が飛躍的に増大し、その動作・操作も大変複雑になります。
 視覚の解析で、いきなり動画を扱うのは大変なので(まづ1枚の静止画の扱いを理解してから)進めることにしましょう。

(画像の組立)
 パソコン画面やテレビなどでも、まづ1枚の静止画面が基礎になります。 そこでテレビなどの画面が、どのような構成で、どのように扱われているのか?、を見て行くことにします。
 まづ一枚の画面は、縦横のグラフ枡目(画素)で構成されてますが、操作説明の都合から、総ての画素に、位置情報アドレス(番号)を割り付けます。

(画像内の位置指定)
 (Excel)のように
 A0、A1、A2、A3、・・An・・
 B0、B1、B2、B3,・・Bn・・
 ・・、・・、・・、・・、・・  ・・
 M0、M1、M2、M3、   Mn・・  といった具合です、
  ←(元の位置が正しく再現出来るなら、AB12などの文字は何でもよい)
 アドレス(位置)情報をを正しく読み取り、再現するため、一定の順序を決めて情報収集(掃引)操作を行います

(水平同期と垂直同期)
 A0〜An・・の横順序の動作を「水平走査」と言います。
 次にB0〜Bn・・ 。さらにC0〜Cn・・ と水平を操作を繰り返して、
 AからM〜Z(最終行)への動作は「垂直操作」と言います。
 これらの動作は、正しい時間に順序を狂わせることなく行うため、水平動作が終了し、下行への切り替え時には(水平同期)信号で、動作の確認をしながら進めて行きます。
 1画面が終了時には(垂直同期信号が出されます)

(カラー画像信号)
 前項の動作で1枚の画面が完成ですが、カラー画像の場合、本来は3(色分)で3枚以上ののカラー画像が必要になるのですが、(掃引操作は複雑で大変な作業なので)1度の掃引で各画素夫々の位置で(白黒情報、L情報、M情報、S情報を)1度に纏めて渡しているようです(ベンハムのコマ)。

※ 大変複雑な話になりましたが、詳しいことは不要です。(決めた順序を正しく辿れば、絵が確実に再現出来るコトを呑み込んで下さい)

(画面説明)
 (第1図)は、 グラフ枡目に絵が存在する場合、横にデータ走引を行い、次に下行の走引・・を繰り返して 絵や文字が組み立てられて行く。細かい枡目ほど絵がハッキリします
 (第2図)、 画素内を更に分割して白黒データを割り当てると、0〜9の中間調の濃度が出来る。
 (第3図)、手前の網目で向こうの画面は薄く一部しか見えないが、網目が振動して隣接点を順次埋めると、次第に全画面が見えるコトになります