視覚の基礎

これまで、なぜ色が見えるか?色の構成など、について話してきましたが、(とくに初心者には)難しく感じられたでしょうが・・、「光や色の基本」が従来の色彩学とは、全く違うので戸惑った人が多かったようです。
 基本的な事象や原理について、(来先にすべきでしたが)ごく簡単に取り纏めて、お話することにします。

(視覚について)
 これまで視覚と言うと、目の前の白黒模様が何処まで詳細に見分けられるか?と言う「視力の話」話だけでした。 が 現在では、目の詳細な構造が明らかにされ、頭脳と組み合わせた目の働きなども明らかにされつつあります。

(目の働き概略)
 視覚は生まれつき人の身に付いたものなので「なぜ色や物が見えるか?」など・・通常は気にすることなく使っているものです。

(視野範囲)
 私達の目は、身の回りの物や景色を、一枚の大きな画像(視野範囲)のように眺めています。大まかに見えている範囲は半球形ですが、実際には(上下は少なく、水平方向がやや広い)横長の矩形の範囲を一枚の静止画のように眺めています。

(解像度)
 白黒の縞目模様や点線の途切れ目などが、どの程度まで見分けられるのか、を視力または解像度などといっています。
また目は、目前の視野範囲(画面)を、縦横のグラフ枡目のように分割し、夫々について明るさや色を感じ(計測をし)て、全体を画面として見ています。
 グラフ枡目の細かさ(縦*横)を(画面解像度)などと呼んでいますが 目の画素数は、およそ百万画素程度とされているので、(現行のパソコンの画面、横縦(1080*800=80万)画素程度、です。

(白黒とカラー)
 人の目の画素数は百万画素(1000*1000)程度とされていますが、桿体センサーの総数は1億2千万個もあるので、桿体センサー画像は(白黒ではナク)(120レベルの中間調)を持つアナログ写真てす。
 カラー感度は、光が豊富な白昼に限られる機能で、視覚本来の機能から見ると、後から付加されたオマケのようなもので、錐体センサーは、総数でも600百万コ程度で(Lセンサー2ビットで4レベル)が精一杯です。
 以上、人の目センサーは、白黒明暗の解像度が本命で、シビアですが、カラーは(桁違いの)手抜き画像で、上手くお茶を濁しているのです。 ←(限度を超えた(プリンタや写真の)画素競争は全く意味のナイことです。)

(人の目は動画を見ている)