3、網膜センサー 

 3、網膜センサー    HP、画像別、センサー感度

(網膜センサーの働き)
 解剖医学の発達により、網膜の錐体細胞が、光の色検出に関係するコトが明らかになってきました。 当初は、三原色夫々に対応した3種類の錐体と考えて(R.G.B)錐体と名付けましたが、実際の感度は(第1図)のように(感度域が重なって)いて(三原色では説明が付かず)最近は(Long・Mediam・Short)センサーと呼ぶようになりました。

(センサー数と光の範囲)
 これまで(旧色彩)では、色光(波長)の数だけセンサーを準備して、レベルを測るので(広帯域の連続光では)無数のセンサーが入用になり、実現は困難です。

(感度帯域の横ずれ)
 いま(下図)のように光が重なって同時に入ると(合成レベルは平坦なので)、三原色方式では(LMに感度差)はナク、2光の識別は出来ナイことになりますが、
 しかし実際には、LとMセンサーの感度(波長)域の違いがあるので、入力光の波長分布傾斜の違いで出力感度に差が出ます。
  青色(高温度)光では、(右上図)のように、Mセンサー感度 > Lセンサー感度 となり
  赤色(低温度)光では、(右下図)のように、Mセンサー感度 < Lセンサー感度 となります

(L・Mセンサーの働き)
 以上のように、LセンサーとMセンサーの感度特性が(同形で中心波長がずれている)ことで生じた「感度差から入力光の分布傾斜度の違いを」知る(※)ことが出来るのです。
 入力光の分布傾斜を延長すると(域外の光分布)になります。
 つまり、、入力光の傾斜度が、L・Mの感度差を生じ、これが実際の広域の色光範囲を示していたのです。 ←(この理由で、当初RGBセンサーと思われた)  ← (色温度傾斜)=(LとMの感度差)/(感度域の波長のズレ幅) です。

 ← 光の(可視範囲内の波長別)のレベルではナク、色温度光による分布傾斜が、色を生み出す元なのです。
 新色光範囲(近紫外・可視光域、赤外域)の分布傾斜の違い(S感度の+−、M感度の大小、S感度の+−)が色を生む元になりました。
  ☆☆ ここが、光の傾斜特性が(LM)感度差を生じて色に見える・・切り替わりのポイントです ☆☆  (何度でも読み直して、完全にマスターして下さいネ・・)


(LMセンサーの重なり)
 (L・Mセンサーの感度特性の重なりは、従来の(三原色帯域や波長分布特性)の見方では、到底(色別を測れない)ことになりますが・・、  これらは、(光の基本的な性質)を知らず(熱擾乱光の波長分布特性が従来とは違う)コトが理解出来ナイ」ためでした。)

(錐体、Sセンサー)
 錐体のSセンサーは、総数が桁違いに少なく感度出力も少ないと思われるので、主な役目は(色の検出ではなく)昼夜の判別用だと(筆者)は考えます。
← *、S感度域は、青色光の範囲で(550nm〜の短波長域は、太陽光以外(灯火など)にナイ領域なので、昼(は色)夜(は明暗)の切り替え,や、上空の観察時の視野範囲の区別用と思われます。