31、色の判別

(熱擾乱光の色温度)        光の分布
 熱擾乱光の色や波長分布は、発光源の温度によって決まっているので、溶鉱炉や窯焼きででは(逆に)焔の色で温度の判定が出来ます。
 太陽の表面温度は(5〜6千度)で全色を合わせると白色ですが、私達がものを見るとき青空を通った光だし、朝夕や天気でも違って居ます。 更に家中では、窓や辺りの反射光で見るので、光源の色はマチマチで見当も付きません。

(合成光の色温度
 いま、第1図(左上)のように、3種の光を(1/3)ずつを合成した光を考えました。 3光の合計は(第5図)のようにほぼ水平で、太陽光と同じ(5〜6000度)で見分けが付きません。
 ←色温度傾斜は、数多くの素子が集まって(はじめて)見えるモノで、光が弱い(少ない)と傾斜が緩くて見えません、光の強度で傾斜度は変わります。
 ←温度の異なる光が集まった(合成光)ではトータルの温度傾斜(色)が見えるだけです、
 ←この図では(旧三原色説の(縦型の分割帯域)は見られず、これまでの測定法では(色区別が出来ナイ)コトを理解して下さい。
 ←このように(構成が違う光が同じ色に見え(識別できない)ことを、旧三原色では「等色 ※ 」と呼んで、基本理論」(グラスマン則)とされてきました。
 しかし、この理論は、科学や機器が未発達で、安定した光や測定が出来なかった頃(18世紀)の話で現在では通用しません。

(センサーの原理)
 人の目のセンサー感度は、この(横の傾斜)光の構成比を読み取ることが出来ます、(詳しくは別に、説明しますが・・)。
(LMS光の判別)
 今日の図面は、光の分布傾斜の話で、(10000度、6000度、3000度)は、短中長波(LMS)光として採り上げたが、(直接)色光と思わないで下さい。 ←(新三原色については、9月中旬以降の講義を見直して下さい)

(色は全光を基準に)
センサーは、光強度が同じで等色の場合でも、入力光の構成比から(色)の違いを見分けることが出来ます。
 ※ ←(センサー感度がどのようにして色判別をするのか?、詳しくは、昨年の8月頃の講義を参照してて下さい 

 例えば、入力傾斜が、右上がりならLセンサーが感知して(赤)、左上がりならSセンサーで(青)です。Mの入力傾斜がフラットで、光が強いと白、弱いと黒ですが。 中ぐらいで(LとMが弱い)緑色、(強いと茜色)になります(三原色の緑とは反対です)。 ←(以上は色紙の反射率をとくと眺めて下さい)

 ← (現行の等色関数は(意味が分からず)(ムチャクチャ数字いじり(変換)で、折角の実験結果を壊し廻っています)。 ←お猿さんのように「反省!」をして下さい。

 ≪ 1日は、次回手術のための予備検査があります。 この先、どのように進め(続け)られるか・・??、(可能な限り講義は続ける積りですが・・) 、シッカリ勉強しといて下さい。≫