24、熱擾乱光の分布


熱擾乱光の分布

(3帯域の分割はナイ)
 本図は昨年の(10月8日)掲載したモノです(当時のHP講座を参照して下さい。
 左上の(第1図)は、昨日の「太陽光の電磁輻射強度」ですが、下の「熱擾乱の放射図」の曲線と同じ形です。 つまりこの図から、太陽の表面は、色々の物質が燃えて(核融合反応)約6千度になっています。
 この図によると、旧色彩学が主張する「三原色光帯域(可視光範囲の3分割)」は存在せず・・、太陽光の電磁波輻射の分布は、短波長側の(2-300nm)辺りから発生、急上昇して、可視光範囲辺りではレベルが高くピークを持ちますが、長波長側へ減衰しながら限りなく拡がっています。

 (擾乱光の分布強度)
 (とくにこの図からは)、従来の強度分布図は、波長別のレベル強度を縦棒型に並べたモノでしたが・・、 本図は、温度上昇によって、新たな分布が上載せされたような形で(曲線が重ならない、途切れたり交叉しない)ことを見て下さい。
 ← つまり、従来の(多くの光子が重なって縦棒になる)と考えたのですが・・、
 擾乱光の(一つの光の素子は)200nm(1500THz)辺りで発生してから、波長は次第に長くなり続け(周波数が下がり続け)ながら、レベルが変化し(可視光付近でピークになり)後は次第にレベルが下がり続けて減衰して行きます ※)
 *、一つの光子夫々は波長変化(グラフを横移動)しながら、自身の大きさ(レベル)を変えるのです。(色温度図は、このレベル変化の様子を表したモノだったのです。)

 ※ ← これまでの分布と全く違い、波長を変えながら消長して行く、光子の強度を積算したモノとするのです。
 一つの光子は、温度曲線の強度を(1/X)のもので、グラフの左から右へ流れる細い線か紐にようなモノで)色温度曲線は、この光子が数多く集まったものです、


(黒体の分光放射)
 (左下図)は、(黒体放射・色温度放射)と呼ばれますが、要するに、熱擾乱放射時の温度と(電磁波の分布強度)との関係を示したものです。
 図でも分かるように、物資の温度上昇によって、電磁波の輻射(ピーク)は、急激に(温度変化の4乗)強くなります。
 この図でよく見て欲しいのは、左端付近(可視光線域(400-800nm)の曲線の傾斜度です、
 2000度、2500度、3000度、・・の曲線で、550nm付近の2点の傾斜度が(グラフでは次第に急に(左上り)見えますが、2値の比率が逆に小さくなること、を見て下さい) ←(温度上昇で反時計回りデス)

色温度傾斜の回転)
(右上)図は、朝昼夕の(空色の変化)と色温度の様子を示したものです。
(右端の図)は、色温度分布曲線の(可視光線域の中心付近)の傾斜度を集めたものですが、(色温度上昇に伴って時計回りに回転するように見えます。 ←(同一光源ではナク、光のレベルを揃えています、

(実際の光の分布域)
 熱擾乱光の分布域は非常に広く、前項の傾斜度はこの分布域の裾野の一部を見ているだけでした。
 つまり、擾乱光源の温度上昇に伴って実際の光の分布域は、長波域から → 可視光域 → 短波長域 へと大幅に移動するのです。(可視光線範囲からでは、分布のごく一部しか見えないのです、
 *、発光源の温度が低いと(下図)のように、光分布の本隊は可視光範囲より赤色側に拡がっていて
 *、発光源の温度が5000度程度では(中図)のように可視光範囲を大きく跨ぐ緩い凸型になり
 *、発光源の温度が高いと(上図)のように、光分布の本隊は可視光範囲より青色側に拡がっています。

(色の検知原理)
 皿の右隅の図は、視覚の(センサー感度)図と光の(色温度傾斜)を突き合わせたもので、光のレベルがセンサー感度との重なりで(色の判別)が出来るのです。

※ * 旧来の三原色のような)(狭い色帯域)はありません。光分布の傾斜度が色のモトです(ここをシッカリと押さえて下さい。
  * 色温度傾斜の回転は(見た目と逆になっています)、(落ち着いて、時間を惜しまず、徹底的に、完全な理解)を目指して下さい)、今日の所が(新色彩の最大のポイントで)ここが通過出来れば、殆ど卒業です。