22、電磁波の取り違え


 * 電磁波の取り違え
ニュートンの分光実験)
 色彩書を開くと、どの本も第1章は「光と色」となっていて、(光があって始めて色が見える)のだから「光が色の原因だ」と・・話を始めます。 そして「光とは何か」ということから、太陽光の電磁輻射のうち可視光線(波長780〜380nm)を光と呼び、「ニュートンの分光実験」の話になります。

(三原色に見える)
 ニュートンの「太陽光の分光実験(上図)」によって、「三原色のように見え、光が3色光に分解できる」と思われたので、この実験(1666)以来「光の三原色」が(定説)のようになりました。
※ ←(ニュートンはこのとき、(光に色は着いていない、色の原因は別にある)と指摘したのですが、後世の人達全員が(色の原因が分からず)その後も(現在でも)(警告を無視して)大きな誤まりを続けてきたのです。

(三原色の混乱)
 色の原因については、昔からの経験的な色操作からの「色(料)の三原色(色素説)」の方が有力でしたが、前項のニュートン実験以後は(赤.緑.青の三原色光)が(表向き)「光の三原色」として認められて、その後も続き今や常識のように「定説化」して現在でも続いています。
 旧来からの(色素説)は、表舞台からは消えましたが・・、私達の(内心)に残っていて、旧三原色説の矛盾を)容認し続けてきたのです。
 以上が、現色彩学の混乱の原因であり、貴方が(新色彩学に踏み切れない原因)になって居るのです。
 ←(旧色彩に、盲目的にしがみ付くのでなく、これまでの経験を少し離れて見直して下さい)

(電磁気論は難しい?)
 近代物理学が「光は電磁波」を明らかにして、電気通信の(特に無線や放送)分野が大きく発展をしました。
そのため、(ほぼすべての色彩書で)必ず初めの方で、光の説明(電磁波入門)として、
*、電磁波の波長分布。 *可視光線範囲と色。 *、矢羽形の電磁波原理。の説明(図)などが、掲載されています。 
 しかしこれらの説明は、すべて「無線通信電波」の説明がされていて、「色や照明の光、その他の電磁放射など」についての説明は一切ありません。
 無線(通信や放送用に)電磁波が使用されるようになって(早2百年にも?・・)なりますが、これまで(世界中の人(色彩関係者)が、「無線電波と色用の(光)」の違いを全く知らなかったので・・ ←(難しいのでナク、全くトンチンカンで見当外れの議論をしていた)のです。
 だから、色や光について(ツマラヌ場外乱闘)があったダケで、(まともな議論や研究は一切ナク)「何一つ成果(実り)がナイ・・」のも当然の帰結だった、のです。

可視光線
本日の初項で触れたように、どの本にも「電磁波の波長別範囲の用途と可視光線域を示す図」が示されています。
 ここの可視光線範囲は、光学・電子機器など末発達の時代に、(人の目が直接色を感じた)と非常に限定された範囲で、現在では、昆虫や魚などや殿物の促成などに、更に広い光線範囲が使用されていて・・人の目の範囲に限定する意味がありません。 
 また新色彩では、可視光範囲は、センサーが直接光を計測した範囲で、対象とする光の分布範囲は、はるかに広いことを明らかにしています。 ←(現在は、直接その物に触れなくても、遠方のデータから推計をする(隔測技術)が発達してきました、従って可視光線範囲を、現在の狭範囲に押込むのは余りにも(元外れ)と思われます。

(光の正しい解明)
 以上のように、旧色彩学は、(光)の本質が全く掴めぬままに、デタラメ色彩論を展開し、強引に押し付けたコトが、色彩(科学の発展を)妨げ、世界中の人を混乱させてきたのです。
 ←(宇宙工学などの発展と、色彩界200年以上の遅延・停滞とを・・、素直に比較をして見て下さい。
 ← 可笑しな(権威やエセ学説)などを信奉しているセンセイ方に・・(どうしても、改める気がナイなら、この際、早々の退出をお願いする次第です。