14、色彩度 

 色彩度−1
(ローカルカラー)
 (下段左端の図)は立方体の色面を「田の字型」になるよう切り開くと、頂点の色を持つ3面が集まった、「8つの(緑)色の小立体(色グループ)」になります。
(下段の図は(小立体では色変化が見え難くい)色立方体の各色頂点を手前側に見せたものです)が、3面の色グループの中心は原色で、周辺は他の色が沁み出たような色です。
 つまり、夫々の原色を中心とした、8つの色体系があるのです。
 夫々の色は、原色と対抗点(元立体の中心)の(無色)を結ぶもので、(上右5図)のような色のお箸の集まりです。
 

(色の体系)
 上段の(第3図)はRGB方式・(第4図)は円環立体で、どちらも三原色の配置の原理を示したものです、(第1,2図)は、新しい色立方体の構成・原理図ですが・・、第2図の手前の凹み部分に、第3図がピッタリと嵌るように見えます。 つまり第2図は、第3図のような色系統8組が、大きい立体に組合された形になっています。

(色彩度)
 色彩度は、色立方体の色配置で、中心付近には色が無く、中心から外(表面)に向かって(中心0→(1.0))表面)とする色の(鮮やかさ)のことです。 色彩度は、ちょうど、絵具の色を(無色)の水で薄めたような・・、これまでの色彩には無かった、全く新しい基本的な色感覚です。

(色彩度と無色)
 立方体の中心は(無色)と言いましたが(実際は灰色で)汚く濁った色が集まったモノでした。 これは人の目が色を見るとき、その場の色全体(光源の色)を背景色として、比較をして物体の色を抜き出すため、背景色を(無色・透明)として(色を感じない)ように扱うということです。

(実座標と表面色彩度)
 (色彩度をムリに高めて、ドキレイだ!)と騒ぐ写真やプリンタがありました・・が)私達が実際に扱う色彩度は、かなり低い値が多く、これまでの理論話のような高い値にはなりません。 
 つまり実際の色彩度(実座標)は、色立体の中心付近が多く、これまでの色彩度は表面の値でした。
 そこで、実際に色材料混合するときは(実際の色座標)を、また色味を比較するときは(表面の色彩度)と使い分けることが必要になります。

(色彩度は色の拡がり)
 各色はどれも、(上右図)のように、立体中心(無色)から拡がるもので、色彩度や色模様などは中心からの距離に比例します。
  色 いま、(xyz)3値のうちxが最大なら、(p=1.0)で(x)が最初に表面(R面)に到着します、彩度(p)=(xyz)/(XYZ) : 色彩度(p)は(0〜1.0) (XYZ)は表面までの距離 です
 いま、(xyz)3値のうちxが最大なら、(p=1.0)で(x)が最初に表面(R面)に到着します、 


(実座標(色)から仮想表面色)
 いま、第5図で、実際の色の動点(P)を移動(色彩度を上げ)て行くと、そのうちR面に到着します。 このときは(P=1.0)で、動く(p)の値が色彩度です。
 つまり  表面色彩度の座標値(XYZ)は=実座標(xyz)/(p) で与えられます。