14、4つの色度

カラーの白黒化)
 現在は、何んでもカラーの時代なので、白黒写真が欲しければ、自分でカラー写真の(色味)を抜いて「白黒写真」を作らねばなりません。
 このときの(カラー)→(白黒)の変換のテクニックは、カラー画像のある画素の、データ値が(Ra、Ga、Ba)のとき[(Ra+Ga+Ba)/3]として、(a点の)RGBの平均値を求める。これを画面の全画素に適用(プログラム)することで、(カラー→白黒化)が完成します。
 この時の原理(要点は)は、

(色立方体の色度)
前項の原理は、「RGBの3データの(数値を単純に加算して(平均)しただけでした。色立方体の場合も「直交軸が3光の強度で、斜めが合成色」と考えると全く同じです。
試しに、LMSの入力レベルを(各1)とすると、白色が斜めに(√3)の長さ、となり、
同様に、CPYの入力レベルも(各1)となり、黒色は逆斜めに(√3)の長さ、になります。

(実際の色度の計算)

    (軸目盛の値)        W度    R度     G度    B度
     L(C) M(P) S(Y)    LMS     LPY      MCY     SCP
 白色  9(-9) 8(-8) 7(-7)   (9.8.7)白  (9.-8.-7)空 (8.-9.-7)茜 (7.-9.-8)黄
 赤色  9(-9) −8(8) −7(7)   (9.-8.-7)黒 (9.8.7)赤  (-8.-9.7)茜 (-7.-9.8)青 
 緑色  −7(7) 9(-9) −8(8)   (-7.9.-8)黒 (-7.-9.8)空 (9.7.8)緑  (8.7.-9)青
 黄色  8(-8) 7(-7) −9(9)  (8.7.-9)白 (8.-7.9)空 (7.-8.9)緑 (-9.-8.-7)黄
 黒色  −9(9) −9(9) −9(9)   (-9.-9.-9)黒 (-9.9.9)赤 (-9.9.9)緑  (-9.9.9)青

  上表の見方を説明します。 まづ(白色の行左から)この色名は(LMS987)なので、
 この白色の白色度は、(9.8.7)=24/3で白です。  第2行の赤色の白色度は、(9.-8.-7)=-6/3で黒です。
 この白色の赤色度は、(9.-8.-7)=-6/3で空です。        赤色度は、(9.8.7)=24/3で赤です。
 この白色の緑色度は、(8.-9.-7)=-8/3で茜です。        緑色度は、(8.-9.7)=-6/3で茜です。
 この白色の青色度は、(7.-9.-8)=-10/3で黄です。       青色度は、(-7.-9.8)=-8/3で黄です。
 この白色は、白主色に(空茜黄)が混入です。   この赤色は、赤主色に(黒茜黄)が混入です。

※ 他の色も同様に、色名(座標値)から、4種の色度を求めることが出来ます。 ←(他の色の数値を入れて、出来るだけ数多く、実際の演習をして下さい)。
 ★★「色度の方が(ピッタリ)と、人の色感覚(8原色)に合っている」★★、ことに気付くでしょう

(色度の計算プログラム)
(エクセル)による「色度計算のプログラム(今日の図表)」を作たので、参考にして各自作って下さい。
 上段(カラー)部が、RGBデータの入力部です。数値を入れると、右にRGBCMYの参照値が出ます。
 下段の 左端は、上の参照値が自動的に入ります。←(手入力してもヨイが、消さないように注意)
 中程の表が計算(10進2桁)部分です。 結果を右に集めて、円グラフ表示をさせました。
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