30、座標位置を色名に


(色の名前)
  色は昔、自分の目印や仲間の標識、やがて権威の象徴(化粧や服装)となり、さらに(宗教画や染色・工芸・一般絵画・芸術など・・へと利用が拡がって行きました。
 色の名前も、初めは(使用目的や原材料などに合わせて)動植物や鉱物・自然現象などから採ったものが多く使用されてきましたが、 近年、科学や工業技術の発展に伴って、より多くの、より精密(数理的)な色扱いが。求められるようになりました。

(正しい色の規定はナイ)
 現行の色彩学では、(色とは何?)と言った(本質的)なことが、全く明かされないままで、世界的に共通した(色使用のルール)なども、全くありません。
 止むを得ず、印刷関係で(CMYK)とか、電気業界で(RGB方式)など、「ローカル的な範囲を限定した規格・仕様」があり、使用されています。
 色の表示では、世界的に(マンセル)や(オストワルト)が有名ですが・・日本ではPCCSが標準とされるようです。

(色環方式はすべて誤り)
 前項に挙げた色彩表示法はすべて、6原色の色環表示(原理的な誤りがあり、数理的な解析にも耐えない)で、全色表示法は出来ません。

(RGB法の色配置)
 精密な光学関係や、電気回路部門で使用される「RGBデータ法」は、(補色がナイ)(人の色感覚と合わない)面があり、色彩部門では色配置として認められていません。
 しかし、本方式はスキャナデータとして始まったもので(色位置の探索・色データの再現など・・の色データとしての扱いは(正しく動作し)完璧です。
 そこで、このRGB計算法を、単なる(色データ扱い)ではなく、図形化して色の生成・色配置にも拡張して考えて見よう・・というコトです。

(色の位置を色名に)
 RGB方式では、グラフ座標目盛りに(3つのデータ値)を配ったものなので、データ組とその色は(1対1に)完全に対応しています。 (つまり、1つの色は、夫々の場所が決まっていて、場所(データ値)に合わせた夫々の色が並んでいます)
  そこで、夫々の色について、その場のグラフ座標を色名として割り当てるコトにします。
 これまでの色名は感覚的で、正確な色内容(色相明度彩度など)は不明でしたが、新しい色名は色の配置(構成)そのものを表します。