17、RGBデータ方式


 《手違いで、記事内容が混乱、後戻りした感じですが・・、RGBデータの話を整理して置きます》

 (RGBデータ方式)
 本方式は、色データを採取したり、正確な色の再現を計るための(スキャナーデータ)から始まったもので、赤緑青の三色フィルターを通して、色を(Ra.Ga.Ba)の3方向の「データで表現し処理を進める」ものです。
 旧色彩は、色を(感覚・芸術的な)で捉えたもので、数理的な扱いは全く無かったのですが・・、 しかし近年の科学技術や工業部門の発展に伴って、正確(数量的)な色操作が求められるようになり、
 (戦後の技術解禁で?)弱電(電子・情報など)の世界では、RGBデータ法「色を基点からの方向ベクトルとして扱い(Ra.Ga.Ba)の3値で表す」が、正確に全色を扱う〈唯一の)手法として広く使用されるようになりました。

 ← 図によって色の向きが違って居ますが、要はRGB3色方向を直交3軸方向にとることですが、(注意、左右が反対の組合わせがあります)。

 ← (色彩関係では、補色がナイなどの理由で、現在でも(色表示法として認めません)が、旧三原色(色相環方式)に比べて(数理的に色構成を探ったもので)大進歩をした「現代の三原色方式」です。 ←(現行色相環方式を旧三原色と呼ぶことにしましょう)

(RGB座標の表示)
 いま、(Ra.Ga.Ba)の色データがあったとします。 座標は、RGB3軸直交座標系なので、色の位置は、(基点)黒位置(0.0.0)から、R方向に(Ra)値が、G方向に(Ga)値が、B方向に(Ba)値を目盛った位置になります。 つまり(0)基点から3データが示す座標位置へ向かうベクトルです。
 ← また、別の言い方で(Ra.Ba.Ga)の夫々を3軸方向の値と見ると、色は直交3軸ベクトルの合成と見ることも出来ます。このRGB座標の色位置は、すべて(R.G.B)3方向の内側(第1象限内)に限られています。
 ← (RGB方式では、(例えば、黄色は赤と緑の合成色で青の反対色ではありません)、つまり、補色がナク、各原色の長さも異なっています。(そのため色の表示法として認められないのです)

(2色の合成)
 2つの色の混色は、2方向ベクトルの合成なので、一般には(平行四辺形の対角線法)で求められますが、
 (ベクトル加算)の便法で、(Ra,Ga,Ba)+(Rb,Gb,Bb) =>(R(a+b),G(a+b),B(a+b))と、各要素別にすることで、計算が容易になります。

(混色について)
 これまでの混色法は、光の加法混色・色材料の減法混色や中間(継時加法・並置加法)混色など・・、何のことやら(色も決まらず)ムチャクチャ(ナイ方がヨイ)でした。
 混色は、視覚センサーが(画素単位に一定時間)光データを蓄積することから起こることでした。
 従って、本当に光が重なる場合は(ベクトル加法混色)、目が見る(色材料や色模様)の混合は、すべて光量に対応した(中間混色)になります。
 ← 「新色彩のルールは、すべて単純明快です」