5、傾斜度が色の原因


 昨日の図面(3図)を開いて下さい。 可視光線域内の分布傾斜が、時計回りに回転するコトは、色温度光の広い分布領域が、右から左へ(低温から高温へ)移動することでした。
 つまり、(赤色光)が(右上がりの分布傾斜)を見せるとき、光の本隊は、右側の近赤外線領域にあり、
     (青色光)が(右下がりの分布傾斜)を見せるとき、光の本隊は、左側の近紫外線領域にあります。
      可視光域が(緑色水平分布)のとき、光の本隊は、丁度可視光線範囲に重なっています。

(光の組成と分布傾斜)
* 右上がり傾斜(赤色光?)が集まると、右上がりの傾斜角度が、さらにキツクなります。
* 右下がり傾斜(青色光?)が集まると、左上がりの傾斜角度が、さらにキツクなります。
* 傾斜が水平の(緑色光?)が加わると、光全体のレベルが上り、赤青の色傾斜は相対的に下がります。
* だから、(緑色光?)では、全体が上がり、相対的に(赤と青の)レベルが下がります。
* 一般的な光の色は、これらの傾斜が重なり合うので、ほぼ水平(全域光)に見えています。

(新三原色?に見える)
 旧来の三原色説は(色光帯域)があるとして可視光範囲を3分割しましたが、光の分布に(急峻な)帯域変化は見られず、全域的な(分布傾斜)が見られるだけです。
 実際の光は可視光範囲より広帯域でしたが、この光分布を、LMSセンサーが遠隔感度測定をするのです。
 今回の解析では、(図のように) 実際の光の範囲は、旧来の可視光線範囲より遥か
に拡く・・分布傾斜が色を見せる原因でした。
 実際の光勢力の分布は、可視光範囲が(緑色光)。(赤色光)の範囲が赤外側に隣接し。青色光の範囲が紫色側に隣接して・・と)、(昔の三原色が広帯域になった)ような感じですが・・、
 旧色彩で、センサー感度を、そのまま三原色のデータと扱ったのが、失敗原因なので)、今回は、三原色を作る要因(原因の一つ)と考えますが・・ この後さらに詳しく「センサー感度と色の構成」として、後に検討をします。