人の目(心)が色を見る 

 * 人の目(心)が色を見る

 開講一番、いきなり「三原色の話はすべて間違っている・・」と言ったので・、経験者の反発を買い、多くの初学者が戸惑ったようです。 ←(ショック療法がチョット強すぎた?)、言葉の綾で・・誤解を招いたようなので説明(訂正)をして置きます。
 筆者も皆さんと同様に「色を見ると三原色(の原理が働く)ように感じます・・」、誰でも「このような感覚が働くもので・・、 このような(観測事実)を筆者は人一倍大切にしているつもりです。
 三原色についても「分割帯域の色光論が違う」と否定していますが、そのように「見える・感じる」と言う事実を否定したのではありません。
 先日からの説明は(観測事実)に基づかない仮定や推量の話が大きく拡がって(トンデモナイ色体系)がデッチ上げられた、という話をしたのです。
 また三原色の色素感は(日常生活から作られ、深層心理に染み付いて(容易には消えない)・・という話と、この色素感をムリヤリ押し込んだことが「現代色彩学の混乱・崩壊を招いた原因」、という話をしたのです。
 新しい話や、新理論は、中々(ワカラナイ)ので、反発も(良いことデス)ありますが、それらが生まれた手順(や努力)を振り返って見て下さい。 ←(今ワカラナイことも、そうち理解出来るようになる 
 貴方の反発する気持ちは分かりますが・・、その前に今一度考え直して欲しいのです。
* 貴方の主張は、正しいのか?、絶対に誤りやアヤフヤな所がナイ、と言えるのか?
* 筆者の主張の、ドコが間違い(ワカラナイ)なのか?(書き出してみて下さい)
  これまで、正確な答えや(反発)が返ってきたことは有りません
 筆者側の弁解が並びましたが(筆者の至らぬ点は、お許しを)
 さて、
  これまで多くの図面を並べて(初心者は戸惑った)ことと思いますが、(一部)を除いて現行(旧)三原色でお馴染みのものなので、説明は省略します。

(ブリュッケ図)
 (8月24日)の左下の図で、「同じ波長の光でも明るさによって色(相)が違って見える現象」を表したモノで、一 般の入門書では(余り見掛けない(隠した?)モノ)です。

(例えば600nmの光は、強いときは橙色ですが、暗くなると赤色(660nmの赤色)に見えます。  つまり、光が強い時の赤色は、暗くなると(660→575へ)、緑色は暗くなると(510→575へ)と、どちらも黄色(575)に向かって移動(変色)するのです。
 三原色説では、原色の混合配分比率で色が決まる筈で、このように色(素)の波長が移動しては困るのです。

(色順応)
 朝日や夕陽では、空が赤く染まって、総てのモノが、赤色掛かって見えます。 電灯光などでも急にその光の中に入ると、色が違って見えますが、そのうち次第に慣れて、普通の色バランスのように見えてきます。これを「色順応」と言います。物の(色)は変らないので、色の見え方が一時的に変わっただけです。

(心の目が色を見る)
 ベンハムの独楽(コマ)は、白黒模様なのに色が見えます。この他にも、夢や錯視(だまし絵)のように、人の目は(色素)がナイ所でも(色や形)を見ることが出来ます。
 つまり人の目は「外の景色や色を見ても、すぐには感じないで、一旦頭脳(=心の)コンピュータに送り込み解析して、(色や型)を決めてから、新しい画像を目に送り返して見ている・・、と思われます。 ←(突飛な発想ではなく情報処理工学的には必然の策デス)。
 以上、「色素が有るから色が見える」は、単に(貴方の思い込み)に過ぎないのです。
 これまでの「色素感は払拭して(論理・数理)的な見方・考え方に切り替えて下さい。