新しい混色法
先日(23日)、現行の色彩学で「正しい混色法は全くナイ」と言ったのですが・・ 色彩検定(ほか一般の)参考書でも、「色の3属性や混色の説明があり、計算法も示されている・・」との反論がありました。
(旧色彩の混色法)
旧色彩の説明によると、「原色」とは、これ以上分解出来ない最小単位(他の色の混合では作れナイ)の色で(赤.緑.青)の3種類があり、この三原色の混合比率によってあらゆる色を作り出せる、し(三色の混合では無彩色になる)、となっています。が さらに
この「光の三原色」以外に、絵の具や顔料・染料などは、別の色扱い(減法混色)で「色料の三原色」という色種? がアルようです(全くムチャクチャです)。
← (光りと色料)のどちらが色の原因なのか? は不明で、色の原因を(色素)としているのです。
(加減法混色)
この混色法では、光の場合(赤と緑と青)の3色で加法混色になり、色料の場合(空色(シアン)、茜色(マゼンダ)、黄色(イエロー)、の3色で減法混色になる。と説明されますが・・?、色種はこの組合せに限られ、相互の混合や中間色同志の場合の混合の説明は、全くありません。
(隣色の混合)
前項の説明では、「三原色の混合配分で総ゆる色が作れる」との説明ですが、現行の色配置は(6原色や心理4原色が基本なので、色料の混色の話は「隣色同志の混合の場合」に限られます。
また2色の場合の混合色は、2色の間で直線状に並ぶので、3原色の混合では正三角形になって(色環)にはなりません。(三原色から色環を作る、はウソです)
← 点描画は、微少な面積の色点をばら撒いたモノで、色の混色でなく中間混色です
※ 以上、旧三原色の色表示法では、正しい(色位置の規定や混色ルール)は全く存在しないのです。
(新色彩の色の混合)
新色彩では、色の混合を、光や色料など(物理量)の混合としないで、センサー感度夫々(LMS)への「光りの入力(感度)の総量」によって色が決まる・・と考えます。
つまり(人の視覚システム)が、どのように色を判定するか?、ということなので、心に発生するの(光の色)をムリヤリ操作出来ない、と考えます。
(センサーの色感度)
LMSのセンサーは、夫々受け持ち範囲の光を計測しています、目のシステムは掃引(1/30秒)の度に、データを画素単位に集めて集計をします。
視野の範囲内に赤色部分が多いと、多くのセンサーが赤色を感じて、赤色(Lセンー)の感度レベルが上がります。 ←感度は面積比なので(併置加法混色)です。
回転ゴマの混色の場合は(一定の掃引時間内に)画素範囲内で特定の色が何度も重なる混色なので、(継時加法混色)になります。
← どちらも「中間混色」で、これ以外の混色法はありません。
(図面の説明)
左側の図面は、表面の色や色彩度の様子を・・示したもの
左下は、4種類の色軸と、色諧調の様子を・・示したもの
右側の図面は、(ロ−カルカラー)の表面色で、(十文字軸)の目盛と(数値)が、色名(12.1日)になっています。
←[本図はグラフ軸の読取り値(スキャナ)誤差が、実際の色にどう影響するか? を調べたものです。
(新色彩の混色計算法)
新色彩で、色の座標値が(直ちに)色要素の大きさを表しているので、2色の座標の中間点が2色の合成(混色)になります。 ←RGBの値(CMYは(−を付けて)負値にする
例えば、(R9,G8,B7)の白色と、暗い赤色(R6,M5,Y34)の合成(中間色)は
9 8 7
+) 6 −5 −3
(15、3、 4)/2 で、
(R7.5、G3、B4の(薄桃色)です。
※ この計算法d、あらゆる色の混合計算が可能 です。
←(但し実際的にキレイナ混色を求めるなら、ミラクルパレットを参照して下さい)