色の範囲は上下に移動 


 色範囲の上下に移動

 旧色彩(学)は「色の元は(天然の)三原色(素)による・・」として、単に整理表示をしただけで・・、色の原理や解析についての成果は何もありません(むしろ混乱の種を残しただけ?)。
 私達はこれまで「色とは何か?、何故色が見えるのか?、色の配置と構成、目(視覚)が色をどう捉え・利用してきたのか?などについて、探って来た所です。

 (色空間(立体)と実際の色)
 色の配置(構成)については、(4軸8色)の色立方体(空間)を提起して、新たな「色相配置」や立体中心(=基点・無色)からの「色の広がり(色彩度や色度)など、色空間としての取扱い・・などを、明らかにしてきました・・。
 しかしこれらの「色が」今後どのように展開して、実生活に関わり・利用されるのでしょうか?・・

 (明るさの範囲)
 私達は、明るい昼間の太陽から、夜の星空の明かり迄(光強度にして約百万倍(26Lv)の範囲の光を扱います。 
 目は、一度に見える範囲を小幅に(精度を上げるためで6Lv程度)制限して、この範囲を(日照に合わせて上下させる)副尺方式を採用(※)したようです。
 ※ ← 明暗の両範囲(上や下)レベルでもで共通に使用出来るように、光りの強度表示は、Lv(比率)方式を採用しています。
 ※ ← 旧色彩では、「明るい所が白、暗い所が黒」なので、1つの球形の色体系(例えば、図中のPCCS型)の立体1つで、明暗図面の全範囲(昼から夜まで)を表すコトになります。

 (光のレベル)
 図面の中ほどの絵模様のように、上は日中の太陽光、下が夜の月や星明りです。
 太陽光のや電灯光の波長分布レベル(は上下する)を参考に入れました。
 センサー感度も更に上は(虹彩絞りの調節も働くきます)
 弱い電灯光や、月明かり程度が色を感じる限度ぐらいでしょうか?

(明暗範囲の上下)
 人の目は物を見るとき、目に入った光全体で色の範囲(立方体)を構成して、その中心を基準点として色の検出を行います。
 だから、光レベルが大きく異なる所では、その視界(視線方向の)光レベルに合わせて色範囲(副尺)を構成し、それを上下に移動します。
 つまり、或る一定の明るさで光る所があっても、その場所は(周りの明るさによって)明るくも(または暗くも)見えるということです。
 ← 玄関先や階段下や木陰などは、遠方からは暗くてよく見えませんが、当の場所では、全く暗さを感じません。

 (色の明暗変化)
 ← 色についても、どの色も光が弱いと暗く、次第に明るくなると色味を見みせますが、更に光が強くなると明るく白くなり、それ以上は眩しくてヨク見えなくなります。
 夕暮れのばあい、辺りが次第に暗くなると(ある色も、暗く灰色濁りが入ってきます(灰色=辺りの背景色なので(当該色は無色透明に見えて、いつの間にか色を失います)その位置は、周りの色が見えています。