センサー感度と色ー4

 

センサー感度と色ー4
 (センサーの構造)
 上の第1図は、センサーの原理図ですが、実際には感度域に対応して長さの異なる(LMS)3種類があります。
 センサーの構造は、球形の集光(発光)部と、直線状の細管部と、紡錘形の(フィルター)プリズム部と、映写幕・感光部と、計量部、が順次奥へと並んでいます。
 *1、左端の球形レンズは、四方からの光を集めて、(右側の直線状の細管に光りを送り込みます。(また逆に外光の特定色を反射して光ります)
 *2、右の管からの光は、紡錘形に膨らんだプリズム部分で(屈折波長分解)されます。
 *3、紡錘形の右側は、円板を重ねたような(スクリーン)になっています。 左の方の円板は短波長(青色)光に感光し、右側に寄るほど長波長(赤色)の光に感光します。
 *4、感光した視物質は、先端の(錐体)計量部に送られ、光の粒数がカウントされます。
 *5、 色の蓄積効果 この円板は、感光すると(鏡)に変化する(視物質)なので、色光が来るとその色で光ります。 視物質はすぐには消えないので (光の経路から(波長)が特定され、その色は一定時間続きます
 
 (網膜のミニ景色)
 つまり、これまでの話は、目はレンズを通して外の光を採り入れますが、直接色など判定をするのでナク、短時間に認識した光り画像を蓄え、重ねて(平均感光画面)を作るので、人は、それを見て操作(計測・修正・比較・保存)などをするのです。
 ← 旧色彩は、遠くの物体が発した(三原)色光を直接見ている(その場所に色物質が存在する・・)としたので行き詰まったのです。

 (景色画面の円板化)
 これからの冬や春の星座図として、東西南北方向の空の半円型の図面を見たことがあるでしょう。 あの4枚は方角別に図のように並べて、球形の星座配置を示したモノでした。
 私達も身の周りを、あのようなホボ半球型の景色で見ている、 のですが・・ 天球を平面の円板にして、景色を保存している。と思われます。

 (ブレ画面の固定) 
 私達は動物なので、体は走ったり跳んだり(寝たとき以外は)目玉も(キョロキョロ)動かしているので、半球の視野範囲は、安定せず、常に「超ブレブレの写真」を見ているハズです、が・・
 私達の目は{高速度(1/30秒)写真やブレ写真でなく}いつも安定した動画写真を見ています。  体の何所かに、目ブレ補正をする安定化装置(ブレンビー)がある筈です。

 (三半規管)
 私達は、空転をしたり回転木馬に乗ると、グルグルと目が回り(方位感)が完全に狂ってしまいます。 これは、私達の目の裏側、耳奥の内耳にある、体の平衡を司る「三半規管」の動作がオカシクなるためだと説明されています。
 目はこの三半規管から常に、身体(目玉)の向きを知らせて貰って、視野範囲の方向の補正をしながら、絵を繋ぎ(重ね)合わせて、連続的な立体(球体)画面を作り上げて行くようです。

 (三半規管は磁気も測る)が
 三半規管は、身体の平衡用に3次元方向(前後左右上下)の情報を知らせますが、 実際には、重力方向だけでなく、水平方向の回転角度も必要なので、磁気センサー(東西南北が分かる)も併せ持っている、と思います。

 (渡り鳥のナビゲーション)
 「鳩の帰巣本能」は有名ですが、魚(鮭)や鯨や他の渡り鳥なども、地球規模の大移動をします。 彼らは「(蝙蝠レーダー以上)の素晴らしい「ナビゲーションシステム」を持っているに違いありません。
 鳥の目は半球型の視野が左右にあるので、一度に立体方向の全てを観察出来ます。
 この球形の画像記録には、三半規管からの方位情報が付加されているので、多数の画像を蓄積・整理すると(正確な位置情報が得られる)非常に精密な「鳥ナビ装置」が出来上ります。
 人の場合も、(Mセンサーが磁気探知なら)ナビ機能があるコトになります。 ←(北極など、高緯度地方で、オーロラが緑色に見えるのはこのためか?・・)