センサー感度と色ーⅢ 

 センサーの動作―?
 センサーの動作について(ヤヤコシカッタ?)説明をし直します。

 (掃引動作)
 一般に言う「視点」は(空飛ぶ鳥とか電柱の頭)のような狭い範囲ですが、
 私達の人の目レーダーでは、扇形に拡がる(並んだ)画素単位に、夫々について光の強度(明暗)や色について調べて行くので、その着目点のコトです。
 (データの処理位置)は、中心の画素から周辺へ向かって、順次移動(掃引)して行きます。
 *、掃引順は(画像の分解・組立)の手順のことで、この順序を(データ集め、画像組立、処理、画像再生、保存など)確実に守らないと画像が崩れて役立たなくなります。

 (掃引繰返し時間)
 人の目は、視野範囲を画素(百万個所程度)単位に分割し、これを順次検測・処理をして、結果を網膜のセンサー画面として作って行きます。
 画面は、常に何処かのデータが(入れ替え処理中ですが)、1画面の掃引時間は(30枚/秒程度)です。

 (Lセンサーの動作)
 Lセンサーは、次回の掃引時までの入力データを蓄積して、その時々の光の色度(傾斜度Lセンサーの感度域は長波長(赤外域側)に拡がり(傾斜感度)になっているので、この傾斜度(M値)の大きさは、分布の中心が(可視光付近か赤外域かの程度)つまり赤色度を示すコトになります。

 (Mセンサー)
 掃引時に、Lセンサーの値を貰って新しい平均値を計算 つまり、M値はLの平均値で、その画素方向の移動平均値の色ですが、その値は(−M値 ※)で保管し表示されます。
 だから、私達は、待ち受けデータとして、色や数値が反転した補色・ネガ画像)で景色を見ているのです。
 ← 補色は反対色のことで(急に目を覆い真暗にすると補色が見えます)
※ ←入力に応じて(−Mの値は小さくなり、次の掃引時に{前回と同値なら結果は(0)で変化ナシ、変化があったときだけ平均値を再計算をする}ので、データ計算量の削減(時間短縮)策です。

 (全入力光の集積)
 Mセンサーの値は(L−M)で、その画素色(分布傾斜度)を表しているのですが、全視野(画素)範囲の色全体の長時間の平均は、視野内を照らす光源の色分布(色の偏り)を示す、と思われます。
 ← 朝日夕陽の色バランスや昼間の晴天と曇天など、長時間(数分以上の順応)など。

 (Sセンサー)
 青色光は、太陽光のある昼間に限られるので、Sセンサーは昼夜の判別をして、星や月などの明暗画像表示をするか、青色背景で色を表示するか、の選択をするようです。

 (空気の色)
 太陽光の、青色以上の紫外線域などは(上空大気に吸収散乱されて)殆ど消滅して地上には届きません。 だから地上の生物は、皆な(大気の緑色光)の照明の中で生活しています。
 つまり(緑色は)全色の平均で背景色なので、(−M)操作は、空気の色を(無色になるよう)打ち消したのです。