色の配置と立方体 


 (色の配置と立方体)

 さて愈々、私達の色感覚(色の配置)について・・、「旧三原色がナゼ旨く行かないのか? ドコが間違っていたのか? など・・」これから(落着いて素直に)少し詳しく観察するコトにしましょう。

 (混乱の旧色彩学)
 旧色彩学の混乱は、光科学の導入にまで遡ります。 ニュートンの分光実験以降、(光が色の原因)とされましたが、旧来からの経験を重視する心理色彩派(ゲーテが有名です)との対立論争の場となりました。 この対立論争は、その後も永く続き、現色彩学は混乱したママの状態です。
 旧色彩学は「三原色(素)説」で、「色は昔から天然自然に存在する、として、「色の原因や要素など色の基本は何も分らぬままに(出鱈目のルール)押し付けています・・

 (新しい色の組み立て)
 私達は、(旧三原色)によらない「新しい色」を探ってきましたが、それらをごく簡単に纏めると
 *、私達の目は、(物の形や質を判断する)昼の目と、僅かな光でも(危険)を感知する高感度な(夜の目)との2段構造になっています。
 *、広範囲な光の強度範囲に対応のため(対数圧縮型や主・副尺方式)のレベル扱いを採用。
 *、色の違いは、広範な(可視光範囲外)の光分布(可視光範囲の傾斜)の観察から決められる。
 *、桿体センサーは、目に入った(光全体のレベル)を測定しています。
 *、LMSセンサーは、各画素単位で、夫々(波長域)の光強度を(偏差データの形)で集めます。
 *、錐体の3センサーの動作点をこの基準値に揃えます。 これにより(色の順応)や(色の基点=背景色が決められます)
 *、3データを直交3軸方向に配置する(色の変換装置)によって(8方向の色感覚)が作られます。
 *、データの範囲は(最低値〜平均値〜最高値)なので、理論的に(色の立方体)(実際は散開集団)です

 (新しい色の立方体)
 以上のことから、(3組のデータ値)を3軸方向に沿って、夫々配置すると(座標位置が指定されて決まる)その場所の色が「データの指定色」になります。
 ← (言葉で言うとヤヤコシイですね・・(実際にカラーBOX)を目の前に出して(観察)をして下さい。

 (8原色と頂点の色)
 之までに何度も、お見せしてきたモノですし、(皆さんには作っていただいた)ので、お馴染の色配置のハズです。
 *、立方体には8つの頂点が有り、どれもキレイ(色感覚の元)で、これを「8原色(※)」とします。
 *、立方体は、6面のは正方形の集まりで、各面は夫々4隅の色が染みだしたように、広がり混じり合っています。


 (原色は混合色)
 ※ ← 従来の(原色)は、それ自体の単独の色で、他の色の混合のナイ(純粋の色)などと説明してきましたが、・・
 しかし、新色彩では、全ての色が4種の色諧調を持っていて、原色も合成色(例えば、赤色は、赤とマゼンダとイエローと黒の4色の合成)になっています。
 従って8つの立体頂点の色は、夫々の(色度の最大値)になっています。
 周辺の総ての値より大きい(または小さい)場合、これを極値・極点と言います。