RGBデータとYKカラ―
RGBとYKカラー
昨日の話しは、筆者が、これまで考えてきた「三色円板の2段ゴマ」からは、色の世界は、立体放射状に拡がる(色空間)の広がりで、 (8つの原色点を旨く結ぶと)隠れていた色の立方体見えてきます。
つまり、旧色配置(6色立体色相環)は、この色空間から(球形に)色範囲を切り出したモノでしたが、(直交座標の新色立体)も、同じ色空間から(立方体型)に色範囲を切り出したモノで・・色配置)の点からは(同じモノ)を探っていたことになります。
(RGB色立体)
新しい色の配置を「8色の立方体」だとすると、(これまでは工業用データとされた)RGBデータの立体図と、色模様の点では(全く同じ色相配置)に見えます。
RGBデータは、色を(黒基点のベクトル)として表すことにして、黒から赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3つの直交座標(又は3色の合成)値とするモノです。
*、RGBの色は、黒を基点にした(R.G.B)方向の大きさなので、色の方向は1つの象限範囲に限られます(上段の図)。
*、RGBデータは(0〜255など)負値を持たないので、補色の関係はナイ・・
*、色並びでも、黄色は赤と緑の中間ではなく2者の合成なので、色の強度は{黒は(0)、赤.緑.青は(1)、空.茜.黄は(1.4)、白(1.7)}と、揃いません。
以上のことから、データとして色再現は正確ですが、色の構成(色並び)が、色感覚と一致しない面がありました。
(YK色立方体)
新色彩では、色の構成要素を(RGBの3色)などと決めつけず、LMS3センサーの出力データによる(詳細は別途考えます)とします。
LMSのデータ値は、移動平均と偏差(+−データ)の形で与えられるので、これを3軸方向に配置すると(下?図)のような(散開集団)になります。
データの範囲は、夫々の最大値と最小値の間なので、全色の範囲は、(下②図)のような色の立方体になります。
(8つの頂点と色軸方向)
LMSの値を直交座標に配りましたが、8つの頂点に色が集まり、中心を対称点とした4つの色軸(色諧調)があり、総ての色が中心から外へ、立体放射状に拡がる大きい色体系になりました。
(RGBとの関係)
新しい(YK色立方体)と(RGBデータの色立体)との関係は(右端の図)のように、RGBは(YKカラー)の一部(1/8 の重なり部分)でした。
← または、RGBデータ全体とYKカラーの関係は、色の配置全体を纏めてシフト(座標移動)させたモノだった。と言えます。
(同じ色配置なのに色が違う?)
〜 と不思議に思う人があるようです。(先日の特許裁判でも、審判官はここが理解出来ず「筆者の主張を誤りだ・・」と誤判をしたトコロです)
色立体は、人の感覚(心や体に感じた刺激)=色の配置を図形化したもので、このような(立体が実在する)のではありません
配置によって起こる他との関係や効果を期待するモノで、実際に(物質的な色が)配置されているとは限りません。
(色はベクトル)
色料を色としたのは(大昔の話し)で、今では「色はベクトル(方向と長さ)で表される」が常識です。 だから、色を位置だけでは表すコトは出来ず、色の方式と(基点からの方向と長さ)の指定が必要です。
RGB方式の場合は、黒が基点なので、総ての色が黒からの距離と方向ですが、
YKカラーの場合は、全色の混合(立方体の中心)が基点で、全ての方向に色が有り、その長さが色の強さになります。
だから2つの色が、同じに見えても(座標解析)による位置(数値)は、全く違ったモノになります。
(YKカラーは、人の色感覚)
RGBデータは(黒を基点に)色を測っているので、これはスキャナーの色ですが、私達の目は、色全体を測って全色の平均を(基点)として色を見ています。
RGBデータ(スキャナの3色)の色と、人のセンサーの感度とは、構成が全く違い、これが色感の違いを産む原因でした。