センサーデータと直交配置 

 
 (センサーデータと直交配置)

 話しの間口が広がったので、(混乱しないように)ごく簡単に纏めます。

 (光とセンサー感度)
 * まず、私達の目が扱う光は(明るい昼間の青空から暗い夜の星空まで)約1億倍もの違いがあります。
 * 目は、外界の状態を知ろうとしますが(光りには方向性が有り)他の感覚(熱い・臭い)のように、一度に纏めて測ることは出来ません。
 * 目先の視野範囲は画像(景色や色模様)になっているので、視野範囲を(百万画素程度の)グラフ桝目に分割して ←(光を進行方向で分類をして)画素番号を付けて一定の順序で、画素単位毎に光の強度や状態を(4種)のセンサーで測ります。
 * センサー感度は(中下の図)ですが、桿体センサー(点線)の感度は高く(下に大きく突出している)光の強度を示しています。 LMSセンサーは(中上図)のように、桿体感度を基準レベルとして、画素単位光の分布傾斜を測っています。
 * センサーデータは、画素単位で(画面の平均値と偏差)ですが、動画用に移動平均法が採用されています。
 ← このため、偏差値データは(+と−)にデータが均等に分布する形になります。
 * 4種のセンサーが、何を測定した(旧来のような三原色ではナイ)かについて、詳細は後に検討しますが、夫々のデータ(相互関係はナイ)値を、直交3軸のレベルに沿って配置します。
 ←(直交3軸はの高さは、LMSの程度を示すもので、従来の三原色のように、直接軸に色を並べたモノではありません)
 * LMSの3値のデータ値が(総て配置された)とすると、全部の色位置が埋まり(中下右)のような色立方体になります。
 ← 実際のデータ値は分散しているので、散開球状(小蝿や蜂の集団)分布になります(マンセルやPCCS立体はこの形)
 * 3軸方向夫々は無縁で独立ですが(色方向からは)3者は黒白軸を中心に引っ張り合いをしているように見えます。 ←つまり3軸の中心に白黒軸がアル。
 ★ 昔の図面なので、左端は三原色の説明になっています(無視)して下さい

(総まとめ)
 以上の話しで、3方向に(詳細が分らないが)夫々全く別の状態を測ったセンサーのデータを、直交3軸の沿って配置するコトによって、色の立方体(模型となり)で表されるようになった・・のです。
 正しく理解出来たでしょうか?・・。

 これまで、色配置図を示して(色料の混色)や(光の加法混色)などと説明されてきたので、ついついこのような実在する「色配置模型」を想像しますが、(そのように説明してきたのですが・・)
「色」は人の心に生じるモノで(物量)ではありません。 各種の(測定)結果を8種の色で判定報告してきたモノです。