人の目の動画方式 

 新色彩の講義だから・・と、ついつい「色センサーの話」へ向きますが、今少し、私達の目が、どのように(色の配置構造も含む)モノを見ているのか?など・・「視覚の基本」について、順を追って調べて行くことにしましょう

 (目の働き)
 人の目は目前の景色を、丁度カメラがレンズを通してフィルムに小さな画像を作るように、目の網膜も縮小画像を作って、それを詳細に観察し解析をを行っています。
 この小画像は(30〜100枚/秒)程度で塗替えられる「動画」で、(一般的な単片の静止画)ではありません)
 現在のテレビやビデオなどの動画方式は、このように、大量の(少しずつ変化した画像を連続映写をして動画に見せていますが・・、それこそ膨大な情報量の処理に追付かない・・のが実情です。
 この点で、私達の「目や頭脳の(視覚)システム」は、まさに桁違いの(情報処理)を(破綻することもナク)見事にやってのけている・・ということです。

 (昼の目と夜の目)
 自動車で、トンネルに入ると目前が真っ暗になり、何も見えません、暫くすると見えるようになりますが、これを「暗順応」と言います。トンネルを出るときも、辺りが眩しく見難くなりますが、比較的に短時間で回復し(明順応)と言います。
 私達の目は、明るい太陽光で色を見る(昼の目)と、高感度で暗い夜間でも見える(夜の目)との二段構造になっています。
 私達の人類の祖先は、はじめは、夜間や物陰(または水中?)で生活する弱小動物だったので、赤色主力の(高感度の目)を発達させました。 やがて体も大きく強くなり陸上生活に変わったので、昼間太陽の青空光を採り入れ(色を見るようになった)ようです。

 (動画方式の)
 夜の目は(危険回避)のため、もっぱら高感度を指向しましたが、 昼の目は、より詳しく状況を知るために、目前の景色を「カラー動画」として捉えています。
 一般的に画像と言えば「静止画」ですが、目は即時性をを重視して、(複雑な動画方式)を敢えて採用したと思われます。
 動画は、TVやビデオのように、予め移動する物や景色の静止画を多数撮影して、これを連続的に映写して、画面で動いたように見せる(思わせる)モノです。
 ←(動画の処理は(フィルム写真で1秒に30枚程度)で、情報処理量が非常に大きく、現在最新の「電子式の画像処理技術」でも全く追い付けず、(アニメなどは、別の時間に作成します)

 (桁違いのの情報処理)
 人の目の場合、画面の切替速度は(30〜100枚程度)ですが、辺りの景色を(モザイクやチラツキなどなく)ほぼ完全と言えるキレイな「動画像」を見せてくれています。 (現在)の、電子(コンピュータ)式の最高の画像処理技術でも到底不可能と思われる「動画処理」を、自然(人の目)は見事にやってのけています。
 ←(少しでも画像の技術や知識のある人には、まさに桁違いのオドロキ!)です。 本当に(怖るベシ!)です。

 (新しい動画方式)
 現在の(TVやビデオ)の動画は、多数の静止画を切替えて連続映写する(旧映画の方式)です。しかし、実際の画像は(切替場面以外は)殆ど連続で、画面の内容(景色・図柄)が少しずつ変化するだけです。
 だから動画の画像には、前後の絵で変化する部分と。前の画像と重複する部分があり、変化部分だけを連続伝送すれば画像は完成する、というコトで、画像の重複(共通)部分の伝送、のムダを無くすことが出来ます。

 (その他の技法)
 動画方式は膨大な情報処理が必要になるので、総ての面で(時間短縮や画像圧縮の)手法が求められます。
 筆者も、あらゆる技法を使って、「光の物理(光子の粒)(分布傾斜)、画素の再分割、(センサー)デーの(待ち受け受信)、移動平均(順応)、特殊なレーダ方式、色立方体(直交座標変換)など・・色々の手法を提示してきましたが、まだまだ道半ばの状況です。