新しい色の空間 


 新しい色の空間
 
 これまで(現在でも)色の配置は双円錐型の「六色立体色相環(マンセルやPCCS)が基本になっていて、(RGBやYKカラー)のように、色を数理的に扱う1ようになったのは、ごく最近のことです。 ←(第一回審査の拒絶では「色に座標や基点など意味がナイ」としています)
 これは余りにも暴論ですが、・・ことほど左様に、旧色彩は、物理を嫌い、色を数値化して(数理、論理的に扱う)ことを嫌ったようです。
 昨日も言ったように、色は人の感覚なので、その強度や量を実際的な数値で表すのは、かなり困難なモノ(心理物理量)です。
 だから。旧色彩学では「色」を(色)光や(色)素など、物や現象に例えて説明したのですが、却って三原色の考え方を(物質のように)固定化させた・・ようです。

 (目の働き)
 色は、目のセンサーが捉えた光の情報を頭脳に送り、その解析結果(や判断したモノ)を、再び目に送り返して見ているので・・、(目のシステム動作としては、(目はカメラ型のセンサーとしての働きで)システムの動作としては「光の状態を頭脳が判断する」という完全な精神作用です。← だから色彩学の対立(光物理か心理学か?)歴史の点からは、完全に心理学です。
 しかし心理学だから、何でも好き勝手ではありません。心理学でも問題の把握(捉え方)ら論理の展開や数理的な処理など・・正確な判断や結果が求められ、旧来のような(逃げや甘えは)許されません。

 (色を感じる)
 色は人の感覚だから(赤.緑.青.黄色・・などの色相が「色」だと(ごく自然に)考えられてきました。 ニュートンの実験(1666)以降、光物理が色彩学に入り、色々の混乱が始まったのですが・・。
 これまでの色彩学は、色の配置の模型説明だけで、色の(構造や成り立ち)までもは、説明出来なかったようです。正しく色を観察・解析する(誤りを押し付けない)コトが大切です。
 ← 模型は分り易い説明を目指したモノで、本旨を間違えないよう気を付けてネ、(間違ったら直ちに引返コト)・・

 (白黒と明度)
 従来の(現在)の色彩学は、白黒を色と考えず、また(明暗と白黒を混同して)、色には「有彩色と無彩色」がある・・として事実上(白黒を色から外してしまっているのです)
 ← (立体色相環の中心軸は、白黒度で、立体の色の明度(と食い違って)を表していません。
 ← だから、立体色相環は、理論的に間違いで(双円錐や球形の)形が成立せず、実在しないモノなので・・(色の解析用には使えず)、色見本を示すだけの「表示系」とされるのです。

 (色彩度)
 立方体の頂点(8つ)は鮮やかな原色で、この立体空間内はこの原色が相互に混合した形で、表面は4隅の色が拡がった色模様で、中心は灰色になっています。
 中心の灰色は(全色の混合)で背景色なので、ここを(色の基点)と考えると、色は中心(無色)から表面に向かって拡がる(色彩度)コトになります。
 このような、「色を水で薄める」ような(無色や色彩度)は、これまで無視されてきましたが、今回新しく「色の要素」として導入することにします。

 (色の属性は誤り)
 従来の色彩学では、色の体系を(6色立体色相環型)として、色の3属性に(色相・明度・彩度)を挙げてきましたが、これらは(明度は白黒度を見誤ったもので、彩度は基点が定まらず)いずれも誤りでした。
 今回新しく[色の配置(空間)を(4軸8色々色立方体)として[色相(白黒を含む)と色彩度]の2本立てとします。