色配置の歴史的変遷 


 (色配置の歴史的変遷)
 「色」は元々人類の(身に付いた感覚)なので、誰もが特に意識することもなく、日常的な経験が集積されて、次第に色彩の感覚や経験によるルールなどが出来てきました。 色の使分け(色名)についても、はじめは集団の目印としての使用に自然物(動植物・気象など)の色を直接利用してきた・・と思われます。

 (色彩科学の発生)
 色彩利用は、大昔から経験的な集積が利用され一定の成果やルールも存在しましたが・・、(17世紀)に至って、欧州をはじめとして世界中に産業や科学の近代化が奨められました。 色彩学も(ニュートンの実験以来、光科学が導入されましたが、これが色彩学の大混乱の原因となり・・未だに収束されずにいるのが実情です。

 (色の配置)
 色彩学は、光化学を標榜する(物理派)と、色彩経験を重視の(心理派)との論争は(未解決のままで尾を曳き、現在も混乱のままです。
 色の配置についても(歴史的な経過)は色々残っていますが、何れが正しいのか?、理論的な考察など、は放置したままです。

 (三原色色環)
 ニュートンの分光実験以降、光の三原色(赤緑青)説が有力となり、「全ての色は3色の混合配分で作られる」が、ほぼ定説とされて・・、
 その後、この総ての色の変化を連続的に繋ぐと円環状に並べられる(色相環)・・」としてきました。 ←(正確には3色の混合だから、円形ではなく3角形に並ぶ筈です)
 
 (補色の3原色)
 光の三原色に対抗して、(空色,茜色,黄色)の補色の三原でも全色の円環が作れるとの主張があり・・(結局)、光および補色の三原色を妥協で重ねた?、6色々相環作られました。
 ←(光三色円板と補色三色円板は、明度が異なるため、同一円板には重ねられないのに(この矛盾のゴリ押しで(以降の色相環はすべて)色配置としての理論的根拠を失い破綻して(色彩整理用の色見本)になったのです。

 (6色立体色相環
 20世紀に入って、色の体系化手法として、マンセル表色系(※)など(配置構造ではなく色の並べ方)が提起されました。
 ※、(当時のオストワルト(双円錐型)や、現在の日本では(PCCS)の配色体系です。 この他に現在、(XYZ)(Lab)表色系が色表示に使用されていますが・・。いずれも「色の配置(や構造)を正しく表示出来る方法」は、全くありません、
 ← (6つ色の原色は、明度が違うのでこれを円板で扱うとを扱うと、垂直軸(明度)との関係に矛盾が生じます。
 また色相環の色並びも、自体も(心理4原色の導入などがあり、色環の構成がマチマチであり、明暗も色配置の実態合わせたとして・・理想(球形色相環)とは違っていま ← つまり色相環方式はすべて(色の配置・構成の方式)としては破綻しています。

 (その他の色配置や表示の方式)
 (RGBデータ方式)
 現行の色彩方式の、殆どすべてが(1800年代)に作られたモノですが、この(RGB)法は、電気回路における色彩や光量示用の(スキャナ)のデータ処理法でした。「全色を数理(値)的に扱う画期的な手法として、電気技術者には広く知られてきましたが・・
 しかし全色扱いなのに(色並びとして補色がナク)、(や相互の色並びとして不自然)な点が有り(データと色感覚に不一致)など・・の理由から、色彩関係者からは「色彩表示法」としては認められないモノでした。
 筆者は今回このRGB方式が事実上、色の配置を(規定)しており(色表示方式の一つ)である、として取り扱い検討を加えています。

 (等色関数
 現在の色彩学では、三原色の色光が、人の色彩感覚(LMS)を刺激するので、その反応が3種の色となって認識される・・として「等色関数」を発表しています。 がしか、この論理展開はは(何のことやら全く不明で)最終的な色配置も(ヨットの帆のような)オカシナモノになっています。

 (YKカラー表示方式)
 従来からの筆者の新色彩方式(4軸8色の色立方体方式)を(勝手にオカシナ利用をされないために・・)(北ノ間 の開発であることを明示するために・・,標記のように呼んで、利用を拡げて行きたいと思っています(ぜひ皆さんもご協力ください)

 旧来からの色表示の話しで、一杯になってしまいましたが・・・ (何処がどう違うのかを見て行くことが大切なことなので・・、旧色彩に、騙されないように・・ここをシッカリ押さえて置いて下さい。

(図面について)
 今日のが図面の掲載意図が分らぬ人はまさかイナイでしょうネ!。 左端と上段はYKカラーの関係で(1)左端は色立方体の全色の範囲と座標軸について。 (2)色の立体的な配置状況。右の2つはグラフ軸の目盛値の様子。 (3)はこの立体には4つの色軸が各頂点を斜めに結んでいることを示しています。
 下段の左は、(4)RGB立体の色方向と、色環型の球形色配置です。(5)右下は、三原色方式の色の原理などを示したモノです。