カラーBoxの製作ーⅡ


 (カラーBoxの製作)
 (カラーBoxの製作)
 来週からいよいよ「色配置」のお話しに入ろうと思います。が、立体座標の話しになるので、これまでのような、文章による説明では(ヤヤコシク)到底理解が出来なくなります。
 そこで、これまでの講習では、受講者全員に色立方体の模型を作って貰い、これを手元に置いて説明を行ってきました。
 模型と言っても、簡単な紙箱の工作なので、今回もこの(カラーBox)の製作をお願いすることにします。

 *、Boxの製作は、上に掲載の図柄を(※)
、少し厚めの画用紙などに適応な大きさ(1辺が4〜数センチ程度の正方形)になるように(拡大縮小)プリントシテリ利用して下さい
 ※ 工作用には昨日の図柄の方が製作し易い
 *、同じ色並びでも。他の図面や(裏返し図面を)印刷すると(左右が逆構成の裏立体になり)話しが合わなくなります。 こちらから提供したものを利用して下さい。
 *、6枚の正方形の各辺の色を間違いなく合わせると、色の立方体が出来ます。
 *、ノリシロを残して切り抜くと工作がしやすくなります。

 *、今日の図面は全色の色票です。この立体の内部が分るように、表面から中心に向かって、色が次第に灰色になる(特に中心部は急速に変化)様子を示したものです。

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 【 物理の雑学 】
「物理の話し」と言うと、途端に身構え・逃げ出す人が(とくに色彩の世界では)多いので驚きます。そこで敢えて理由を尋ねると・・ 物理なんて「小難しい理屈を並べ、緻密な計算が要るので、大キライ・・」だそうです。
 物理というのは読んで字の如く「物事の理由(ことわり)を分かり良く説明」するもので・・簡単な事柄の説明がが却って難しくなったのなら・・それは、もはや物理デハありません。 
 色彩関係者は、感性が鋭く詳細に物事を観察する習慣が身に付いて(全体を掴む→大まかに物事を捉える)ことが苦手なのかも知れません。
 例え話を、マトモに受け取って、ガチガチに考える?・・、何事にも少しゆとりを持って貰うと、物理への理解も変わるだろうと、思うのですが?・・ 
 どうせ、誰も実際にミクロやマクロの世界を覗いた人はイナイのです。みんな例え話をしているだけなのです
 そこで、これから(電卓不要の)肩の凝らないお話をしようと思います。(マヤカシも多い?ので)、お茶でも呑みながら。話半分に聞いて下さい。

 (ボーアの原子模型)
 分子や原子など、ミクロの話しになると、いつも例の「太陽系の模型図面」で説明がされます。
 原子核が大きく、非常に(桁違いに)小さい電子が周辺を飛び回っている・・となっています。
 しかしこれが電気や力の話しになると、原子核は電子と等量の電荷を持ち(お互いがバランスしてている)のです。 電子の軌道半径がこれまた大きいんで、原子の中身は、実際にはスカスカということです。 つぎに電気や電波は30万キロ/秒と高速ですが、実際の電子は、数メートル/秒程度しか動きません。etc。
 だから、これらの数値を一々まとも交際って憶えていたらタマリません。原理・原則をシッカリ学んで(必要な時に限って、数値を利用する)と言うことにしましょう。

 (物体はスカスカ)
 物質を小さくするとその素は分子であり、分子は原子が一定の構造・配列の形で並んでいるモノなので・、太陽系か、宇宙の星などのように、数多くあるけれど、相互の距離は広く、内部は空間だらけで、実はスカスカとするが正しいのです。

 (物の本質は力の場)
 物体の中身がスカスカなら 、2つの物体は、お互いに通り抜けることが出来る筈ですネ・・。 煙草の煙は電荷を持った(イオン)状態なので、お互いに反発し合って、部屋の中で拡く漂っています。(つまりイオンが夫々に、電気的な空間範囲を主張して反発し合って、一部屋全体の大きさを主張するのです。 物質も、+電荷原子核と、-の電子が釣り合ってたものが、一定の空間範囲を占有をするのです。
 つまり物質(体)と言うのは、実質的な質量や大きさはごく僅かです。つまり大きさと言うのは、電磁気的に釣り合った力学的な一定の空間範囲のことだったのです。 
 ← 貴方は浴槽の空気を押さえ込んでも(逃げ回って)掴まえられません。しかしこの空気を数多くの風船に閉じ込めると(圧縮に反発するので空気の大きさが分かります。