カラーフィルター 

 (カラーフィルター)
 先日、旧三原色論の(色素や帯域)は存在しないが・・、紫外線域〜赤外線域の光の分布の裾野が(可視光線域では分布傾斜)として見える、ので・・「傾斜度を旧三原色帯域論に置き換える」ことで、三原色の(混色法)のように見える、と言ったのですが・・(話がヤヤコシク、分り難かった様子なので、簡単に説明し直します)

(1)三原色(加法混色)
 第1図は、従来からの「光の加法混色」の説明です (周辺を黒くしたのは3円の光の中だけで考える、と言う意味です)。
 R+G=Y、R+B=M、G+B=C、R+G+B=W(白)です。 (明るさ云々は、置いときましょう)

(2)三原色(減法混色)
 第2図は、色料の(減法)混色、と説明されているモノです ←(右側のような3円が、最近は(セロファン(イメージ)に変更されています)。
 減法混色法では、空C(空)、M(茜)、Y(黄)が原色で、これを C+M=青(B)、C+Y=緑(G)、M+Y=赤(R) となっていますが
※ ← 前項の色組とは計算が合わず整合が取れません(加減法と対にはなっていません。

(3)三色フィルター
 補色とは、色を円環に並べた(対称的な色立体も)とき反対側に来る色のことで、 右図のように、M=(−G)、Y=(−B)、C=(−R) になります。
 次に色フィルタは、自分の色を残して反対色を差し引くモノでした
 だから今、これらフィルターに白色光を通すと。
 Mフィルタを通過すると、白(RGB−G)で(RとB)色が残ります。
 Yフィルタを通過すると、白(RGB−B)で(RとG)色が残ります。
 Cフィルタを通過すると、白(RGB−R)で(GとB)色が残ります。
 CMYの3フィルタを重ねると、RGBから(−G、−B、−R)で何も残らない(黒)になります。

※ 上記の説明は、「域外の広い光分布が、三原色のように見えている(観測事実)を説明するため、のもので・・、 色を塗る動作を「フィルター(白紙から反対色を抜き去って、該当色を残す)操作のように考えたものですが・・、
 ←(域内の傾斜度と域外の帯域分布を正しく捉えていないと、混乱を産み易いので・・、余りお奨めはしません)、 フィルターの理解だけに留め置いて下さい
 新しい色彩体系の説明を(出来るだけ早く)始めたいと思っています