一般物質の色 

 一般物質の色

 (表面散乱光)
 光は、物質の表面から(一旦中に入り込み)分子と衝突を繰り返して(吸収や進路変更)を受けますが、一部が表面に戻ってきます。 この光が表面色として認識されるのです。
 太陽光の場合、まづ上空の大気層で(紫外線〜青色光域)が吸収・散乱されるので、これが(青空)の原因になってをり、 地表付近の大気では、緑色光の分布が、最大になっています。

 (フィルタ減衰度と屈折散乱) 
 第1図は、物質の表面(水面など)から進入する光が、分子衝突を繰り返して、、そのときエネルギーを失い吸収されるものと、進路変更で上方へ帰るものが有り・・、その様子を示したものです
 *、青色光のフィルター、水の深さ1枚(メートル)で、80%が分子に衝突すると、残りは20%(2枚なら4%に)減衰します。 衝突した光の半分が、上方へ帰るとすると、最終的には(最大で)入力光の半分が、水面へ帰ることになります。
 *、赤色フィルターの場合、1枚(メートル)で、光の50%が(2枚なら25%に)減衰するとき、衝突は、入力光の50%(2段目で25%、計75%が分子に衝突し)、その6割が上方へ帰るとすると、最終的に赤色光の入力の6割までが上方へ帰ります。

(屈折率・減衰度と波長)
 ←この場合(フィルター層の厚みが薄いと、表面色は青色ですが、2メートルを越えて深くなると、この現象は(ミクロン程度なので)、表面で反射したように見えましたが・・。 一般物質の表面色は、波長に対応した(屈折率のと減衰度の関係)で予めきまっているのです。

 (新三色方式)

 可視光線範囲を3分割した(三原色帯域)は、存在しませんでしたが・・、 第2図は先日の、「色光の実際の分布と、可視光範囲での傾斜」を示したものです。
 可視光範囲の分布を(色温度または傾斜度)で表すと、新しい光の範囲を、従来の3帯域方式(※)のように見ることが出来るので、 いま仮に(新三色方式)と呼ぶことにしましょう。
 ※ (右下がりの傾斜度を青色、 右上がりが赤色、水平を緑色 のように置き換えて見ます)

 (第3図)は、3種の補色の反射率曲線ですが、 シアン色は、全色から赤色帯域を引いたもの、 マゼンダは、全色から緑色帯域を引いたもの、 イエローは、全色から青色帯域を引いたもの・・なので、
 で従来の補色の色関係(カラーフィルタ)←(自分を残し他の色を排除)と同じです。

 ←※ 物体表面の色(色料も)の原理は(不要光を減衰させる「カラーフィルター」だったのです。