物体の表面色 


 物体の表面色 B

 「色とは何か?、何故色が見えるのか?」の問いに対して、どの本も「色の原因は光」だとしています。 物体表面の(色素)が太陽光の(赤緑青)の三色を選別反射(または透過)するので、色が見える(目が色光を感知)・・ことになっています。
 
(1)直接光と透過と反射
 第1図は、目が見る光(3種)を説明してますが、(1)人の目は、明る過ぎると眩しく目を瞑り、通常は弱い反射光ノミを見るように、創られています。 →(太陽光を直接見るのは(危険)なので絶対にしないで下さい。 
 灯火や人工光など直接光でも、弱い場合は見えますが(光バランスなど旨く働かずオカシナ色に見えます。 ←(蛍光灯や人工光源の色は悪いですが、この光の健康や心理への影響が全く調べられていません)

(2)波長と反射率
 1.2図とも、赤色光の(屈折.反射)が青色より多いと説明されますが、レンズの屈折では、青色光が曲がり易いため・・との説明に反します。
 赤色光は、空気層で散乱せず、奥深くまで透過・浸透して水などに吸収される光なのに青色より強いのは解せません →(宇宙から見た「地球は青かった」そうです)

(3)透過光
 透過光まで説明をしない本が多いのですが・・、この図の場合、表面で青色が散乱するので、水溶液に入る光は残りの(赤と緑)光です。緑は溶液に吸収されて赤色が残るので、結局裏面へ透過して出るのは赤色になります。 この図の(吸収と透過)は不正確です。

(4)セロファン紙の透過
 前項の説明では、水溶液の表面で散乱(反射)した残りが水中に入り、さらに吸収を受けた残りが、容器の裏面へ透過して見えるので、表面の反射光と裏面の透過光は全く違う筈ですが、セロハンでは表も裏も同じ色に見えます。

 先の説明は(何処かで間違っている)ように思われます。(透過光の色は、色光とするよりも(白色光から当該色以外を差し引いた)残り色とするのが分かり良いですネ。
 ※ 市販のセロファン紙で透過試験をすると(光の減衰量が極端で(黒く見えて)中間的な減光を見極め難い面があり)水溶液の方が正しい結果が出せますが(減光の精度を維持するのはかなり困難です)。

(5)ご都合主義
 (表面反射)についても、屈折図の(鏡面)反射とは明らかに違っています。
 以上、この物質表面の色が反射するとする、三原色(色素説)は、如何にもご都合主義の間に合わせ・・としか筆者には見えないのです、