色の配置・色方式の変遷

 色の配置・色方式の変遷

(旧来の色表示法)
 旧色彩学では、色は(三原色素の混合配分比で決まる)モノで、色素は(昔から天然)自然に存在するモノなので、改めて色の原因や構成法を考える・・などしなかったようです。
 色は連続的な変化なので、これまではただ(色環)を並べ、色位置を決めていましたが・・、
これでは、外形的な色名に対応する1種類(色相)だけの色で、色の違い(構成要素・方式・物理的な違いなど)を表すことが出来ません。
 旧来の色表示は極めて不十分で(色の構成・要因や配置など)を探るコトが求められます。

(三原(加減混)色法)
 第1.2図は、皆が学校で習った三原色の混色原理です(昔の3色円板がフィルタに変更されています)。 ここで、赤(黄)緑(空)青(紫)赤・の6(原)色及び(白・黒色)が出されています。

色相環
 前記の2組の3色環、それを重ねた6色環(円板)や白黒軸を立てた、(双円錐や球形などの)立体6色相環(色の3属性など・・)が作られています。(左端下の図)。 (下段中間は3色円板の組み合わせによる、色のコマ。および マンセルの立体色票の配置です)

(三色センサー)
 ヤング・ヘルムホルツは、人の目の色センサーが、スペクトル三原色の原因と考えました。
のちに、ヘリングは三色センサーの組み合わせで(段階的に)四原色が作られるとしました。
 これが、現在の色配置の基本(心理4原色説)です。

(色配置の実態)
以上いろんな色配置が提案されましたが、現在は、実態の色配置だとして、先のマンセルの色配置や(日本標準とされる)PCCS色配置(右下の図)などが使用されています。

(その他)
 現在、最も進んだ(RGB色表示の等色関数、右端中段)ですが?・・(波長で色を指定したり、白黒明暗がRGBナク、何のコトか良く分りません)。

(RGBデータ)は、色を利用する電子工業部門で考えられた(データ形式)ですが、色の配方式としては認められていません。
が・・ (大切な要素があるように思われます)。
 しかし、実際には、色の指定や再現性が良く(ほぼ完全で)、全色を正しく数量的に扱い得る唯一の方式なので・・、筆者はここに大切なルールが隠れていると考えています。