センサー感度

 

 センサー感度

 これまで、色の原因(要素)になる、光の種類(状態)について説明してきましたが、これからセンサーから色の感度や構成の話しにシフトして行くことにしましょう。

 ≪センサーの感度≫  これまでの(現在も)色彩学では「光が強ければ色が見える」と言うことで・、目の感度(光りや色の強度を探る)コトには、無関心だったようです。

 (比視感度)
 第1図および第2図は、(桿体・錐体)センサーの(比視)感度 と呼ばれるモノですが、見ての通り、センサーの最大出力レベルを(1.0)として、近接波長域の出力を比較したものです。
 比視感度は、一般的な(入力感度の比較)とは違って「出力感度?の比較」をしたもので・・、これまでの色彩学者は、感度を全く逆に取り違えている(※)のです。
※→ (一般に感度がヨイ(ラジオ)とは、非常に「低レベルの信号を上手に聴きとれる能力」を言うもので、ギャーギャーと煩く喧しい(ラジカセ)などは出力は大きく(高出力でも)高感度とは言わないのです。

(比視感度では役に立たない)
 ご覧のとうりこの視感度の図は、桿体と錐体センサーの感度図ですが、錐体は(LMS)どの感度なのか?、相互のレベル数値の違いも全く分かりません。
 どんな光が、どんなレベルで、どのように働いて、どんな色に見えるのか?・・と言ったことは全く分かりません。(感度情報と言えるモノがナイ)

 (等色関数
 最新の色彩学の(感度図)として出されているのが、「RGB表色系の等色関数の図(中間)で、人のセンサーが3原色を見分ける(分光感度)と説明されています。 (赤色センサー感度に(−)があるので(数学トリックで(−)を消した)XYZ等色関数に変更して利用するよううです)
 これも結局、三原色光の出力感度を示す図面つもりのようですが、刺激値と光の強度関係の説明がありません

 (センサー感度の作成)
 これまでの色彩界では誰も(本当の感度を知らないらしく)・・、光強度に対する感度図は。全く存在しないようです(あるなら教えて下さい)。
 止むを得ず、筆者の(独断と偏見で)そこらの資料をカキ集めて作りあが上げたのが、第3図に示す、4センサーの感度図です。
 { 基本的には、入力感度をヒックリ返したものなので、
 *、Kセンサーと錐体センサーの感度差(対数値で(1.5)、4Lv)に誤差がある、
 *、しかし(LMS)錐体相互間の誤差や、曲線はほぼ正確と思います。
 *、波長並びを周期型にしたので、赤色の間延びを消したモノ、になっています }