光のレベルと分布傾斜 

 
光のレベルと分布傾斜

 旧色彩では「可視光域を分割した三原色が色の原因」としてきましたが・・色光の範囲は(紫外線域〜赤外線域)と非常に広く(限度は不明デス)。
 可視光線範囲からは(青色光の分布はー紫外線域からの分布傾斜、赤色光はー赤外線域からの傾斜に見えるので)、これからの色光の区分は(波長帯域ではなく)分布傾斜で(赤〜青の色度)と見ることにしましょう。

(センサー感度と色)
 左上図は、センサー感度と分光分布(LMS)と、色温度の傾斜度(多数)を重ねて示表示したものです。
 右側の3枚の図面は、電灯(赤色)光(2図)のレベルが、上昇したときの様子です。
 *1、はじめはLセンサーの感度域にわずかに掛り、弱い赤色ですが 
 *2、レベルが上がると、赤色が強くなり、M(緑)域も掛るので黄色くなり。
 *3、更にレベルが上がると、S域(青)の感度も重なり、全色白色になります。

(太陽光のレベル変化)
 (下の2.3図)は太陽光の分布傾斜を表したものですが、
*、はじめ、光が弱い(低レベル)では、S(青色)センサーの感度があるだけです。夜の空は暗(黒)く、空け始めに空が(青黒く)感じられます。
*、さらにレベルが上がると、S.Mセンサーの感度域に掛るときがあり、この時は(茜色)になります。
*、さらにレベルが上がると、(S.M.L)総ての感度域に入るので、全色が見えるようになります。

(色光の白色飽和)
 (右下図)は、目の感度や色変化を調べた、筆者の「三原色光の合成実験」ですが、
*、青色光では、感度が高く低レベルで見えるが、レベル上昇ですぐに飽和(白色)になる
*、緑色光も、同様の傾向が見られるが、青色ほど極端ではナイ
*、赤色光は、感度は少し低いが、光レベルを上げても黄色に変色して(白色飽和)は起こらない。
*、白は3光の合成なので、最も早く飽和(白色化)しました。
 という結果でした。
(実験当時の筆者では、理由が分らなかった、のですが・・)前記のグラフで、この様子がハッキリと読めますネ。

色相環の傾斜)
 これまでの色彩学で、(マンセルなどの)立体色相環などで(黄色が明るく青が暗くなり)実際の「色相リングが傾斜する」ことは(知られていましたが、理由が分らず)一般の入門者には伏せられてきました、が
 しかしこの感度曲線から、青色は、Sセンサ−の最も高感度域(低レベルの色)で。 黄色は、赤色光が(高レベルで見せる色)と、分りました。


 ★★ 長期お休みのお知らせ ★★ 

 (早く連絡すべきでしたがゴメンナサイ、」筆者の時計は、未だに狂っているラシイ)
 世の中は、お盆休みの様子です。  あと2〜3日で、この「色の発生」については、終わりますが・・(筆者の健康に関して)・・、お盆以降に、大手術が予定されているので、講義はお休みを戴きたいのです。(ゴメンネ)
 再開は9月上旬ぐらいになりそうです