色温度は傾斜度 

 

色温度は傾斜度
 (光子のレベル変化が波長分布)
これまでの話しの要点は「光の素子のレベル変化が(連続した波長分布)のように見える」ということです。 (光子)は全域を移動しますが、夫々は(発生ー成長ーピークー減衰―消滅)の順序です。
 いま、1コの光の素子(光子)の一生を(ピーク波長位置の1点で表す)ことにすると
* 高色温度光は、可視光範囲より短波長側に集まり、左上がりの分布傾斜になります。
* 低色温度光は、可視光範囲より長波長側に集まり、右上がりの分布傾斜になります。
* 中間温度光は、全域で緩い凸型で、ほぼ水平の分布傾斜になります。
 ←(この場合、光の分布全体は広すぎて(可視光域からは)分布の裾野が傾斜して見えるのです)

色温度光の合成)
 2つの光(例えば、2千度と3千度)の合成と見れば、2者の中間(2500度)程度の分布傾斜になります。
 傾斜度によって、光分布の偏り(短波長側・長波長側)は、見えますが正確な分布までは分かりません。 
 太陽光は(6千5百度)程度ですが(色々の温度光の合成とされ)実際の光の(温度や波長)の配合・分布構成は分りません。

(光強度のレベル表示)
 第1図は、ある光源の、光の分布を表した図面です。 いまかりに、光源から遠去かったとして、光の強度が(1/2)になったとすると・・、。
* 3000度の色光500nmで、強度は(0.64→0.37)へ、変化して、グラフ位置が下へ移動します。
* 2万度の色光 500nmでは、強度は(1.60→0.80)への変化で、グラフ位置は大幅に下へ移動し・・ グラフ全体の形(や傾斜度)が変わってしまいます。
 ←(なお、第3図のような、比率型の表示では、グラフの上部(高レベル)が圧縮され、中レベルの幅が広がり見易くなります(結果的には、傾斜がS字型に見えます)。

(グラフの表示法)
 第1図は、光の強度を(0〜200)を等分に目盛っていますが、(色や明るさは対数比になる)ので、目盛の取り方を(200.100.50.25.13)と倍数比率にします(大きい数値は圧縮され、小さい値は拡大されて数値が見易くなります)。
 →(光の強度を2倍毎にとり、Lv(ライトバリュー)表示と言います)
 →(光のレベルや波長表示などは、比率型の(対数表示で)広範囲の数値表示が可能になります。

(センサー感度のスケール)
 第3図は、色度分布傾斜を(Lv表示)したもので、光りの強度レベルや感度図などと、同一のスケールで扱えます(レベルデ上下させても形が変わらない)
 →(目の明暗の範囲は(数Lv)ですが、比率型の副尺を上下させて、昼夜の広範囲の光レベルに対応しています