熱擾乱光 

 

 熱擾乱光
 (熱擾乱の波)
 私達が色を感じる、太陽光などは、従来の色彩学で説明する(固定波長の連続光)とは違って、「決まった波長を持たず(200nmから長波長へ変化)して一瞬に消滅する光・・」と言いました。
 光素子の変化(発生ー成長ー減衰―消滅)を、超スローモーションでお見せしたのですが、却って難しかったようです)

色温度曲線を分布図と見る)
 色々の波長の豆電球を多数用意して、グラフのように点灯すれば、分布図のような(波長・強度)光にはなりますが・・、(連続波長の電球を揃える)は、実際には困難です。
 電球を(色ガラスなどフィルター(波長特性)にすると、色温度曲線の分布が実現します。

(光の粒)
 隣接の波長光が集まると、光は一部分に集中し、間歇動作の(光の粒)のように見えます。 この光の素子は(自分で波長移動し、レベル変化をする)ので、これを集計すれば(色温度の分布形)になります。
 ←(光の素子は、曲線の形どうりの成長・減衰を行います(曲腺の強度を(N)分割)した、光の子供なので(光子)とも言う)
 ←(光の素子は、ごく短時間で一瞬の寿命です、雨粒のように降るので連続に見えるのです。 →(フラッシュや花火で明るく見えるように・・)

 ≪ 擾乱光の理論 ≫

(ボーア模型)
 (上段第1図)は、おなじみの(最も簡単な水素)原子の構造を表したモノです。中心の原子核の周りを
Nコ(原子番号)の電子が(太陽と衛星)のように飛び廻っている、とするのです。 ←(説明のための模型なので目的説明外のコトには拘らないで下さい。 詳しくは、高校物理の参考書、入門程度です)
 (この例は、水素なので電子1コです。ヘリュームが2コでこの2つが最も中心に近いリングに。 炭素6コ、酸素8コ、ネオン10コなど8種が次のリング。・・など配置も決まっています)

(電子の軌道)
 原子の番号の数だけ電子(−電気)があり、原子核は同数の(+電気)を持って釣り合っているので、電子は一定の高さ(軌道)を保って、核の周りを廻っています。

(熱擾乱)
 この電子に外部から強力な、電磁気的な力(エネルギー)が加えられると、電子には強力なスピン(自転周期)が掛かけられ 、本来の軌道を外れて飛び出してしまいます
 電子の軌道には(エネルギー準位で決まる高さ)があるので、電子は、上位の軌道に乗換えて周回(公転運動)をはじめます。

(回転周期の同期)
 電子は、はじめ高速回転ですが、次第にエネルギーを失って回転数が落ちてきます。電子の自転周期が公転周期の丁度(N倍)になったとき、相互のエネルギー干渉で、小さく発光をします。
 さらに、エネルギーを失い回転が下がると(N−1)の周期で、同期して発光をします。 Nの次数を順次下げながら発光するので、波長を変えながら連続して発光したように見えるのです。

(スペクトル光)
 電子の回転数が下がって発光の次数が、3、2、1まで下がると、それ以上は下がれないので、回転数はそのままで、エネルギーの放出(発光)を続けて(下位の周回軌道レベルと、エネルギーが合うまで)待ってから下の軌道に乗り換えます。
 この時の発光は、波長を変えない発光で、 特定波長のスペクトル光(輝線)と思われます。