昼の目と夜の目

 

(昼の目と夜の目)
 以前に、トンネンル突入時の例で(目の順応)の話をしましたが・・、 詳しくは上図のように
「昼間の明所での順応(明所から暗所に入り、急に見えなくなったことの回復)と、夜間に(明光を避けて)暗所に目を慣らして行くと、目の感度が上がり、次第に暗い所が見える)、のと光の明暗に対する順応と2種類があり、2段構造で働いています。 ← 筆者ははじめ「昼の目と夜の目」と呼んでいましたが、昼間は色(白黒)に対する反応で短期の色順応)、夜の反応が(明暗順応)だったようです。

(桿体は昼間も動作)
 最近は、目の網膜センサー働きが「桿体は、白黒扱い高感度で専ら夜間の動作、錐体は3種類あり(三原色に対応する)」と説明されていますが・・ ←(不正確で、ほぼ誤りに近い)です。
 桿体は、総数で1億2千万個もあり(画素数を百万画素として)1画素当たり120個(段階)の明暗模様(精細度)を表すことが出来ます。
 これに対して錐体センサーは、総数で600万個程度なので、一画素当たり平均で6個(実際はLが4個、Mが2個、Sは1個あるなし)になります。

(天然色カラー)
 筆者の子供時代(写真屋さんから貰った)白黒の写真乾版(ガラス板)に絵の具で色を塗って「天然色カラー」(他に日光写真やパラパラ漫画、針穴写真機なども)を作って、遊んでいました。
 筆者は、子供時代からラジオ(狂い)少年で、アマチュア無線も早く手がけ、テレビは本放送開始前から(バラックシャシ−)に作り上げて受信し、カラーテレビも学校の先生をしてきました.(大分話が横道に逸れました)ネ・・・
 さてさて、
 (情報の主力は白黒)
 外の景色や画像などを見るとき、「明暗による白黒の画像情報」が主力でで、色はほんのお添え物に過ぎません。
* いま、瞼を閉じてからゆっくり薄目を開いて前の物を眺めて下さい。色は無くても明暗で、線や輪郭などが見え、物の大きさ形・質感の大体の見当がつきます。
* 絵の具だけで、花や生物の絵を描いて下さい、全くシマラナイですね。鉛筆で輪郭線を入れると絵が見違えます。つまり絵の主力は、デッサンの(白黒)で(色は付け足し)なのです。 ←(明暗は100諧調、色は数諧調程度です)
* カラーテレビの原理は(RGBの3枚の絵)を送る3色方式ですが、実際には(天然色方式で、元の3色情報から白黒情報だけを抜き出して送り、色情報は低解像度(間引いても分らない)と、粗い色の絵を送信をするのです。 カラー放送はキレイと(みんな騙されて)いますが、昔の白黒帯域幅のの放送機で送信しています。